2013年5月26日日曜日

知識の伝承って難しい

先日, とある学会に参加したときのこと, 学生さんの発表に対し, 別の大学の先生が 「その現象については, 私がかつて研究して結論を出している. 私の文献を調べて欲しい」と いうようなことを言っていた. 多分, その先生の言ったことは正しいのだろうが, では 何故, その先生の研究成果が冒頭の学生に伝わらなかったのか? ということを考えた

その学生の調査不足と言ってしまえばそれまでだが, 敢えて学生の肩を持つとすると, 関連の情報がアクセスしやすい状態でまとまっていないのが原因だろう. 仮に, その 現象のメカニズムが完全に分かっていれば, 例えばシミュレーションソフトという 形で知識をまとめることができる. しかし今回の件に関して言えば, シミュレーションで 再現できるほど単純 (最近のシミュレーション技術は, 以前よりも複雑なことを取り扱える が‥) ではないものであった

別の視点で「論文が積み上がったら, 1 冊の本にまとめれば良い」というアイデアも ある. しかし最近の「学術書が売れない」風潮を考えると, わざわざ本を出版する モチベーションが, 筆者にも (すでに論文を書いてるし, 読む人が少ないなら書く 意義が無い) 出版社にも (売れない本は出さない) 無い. ただ, この風潮を突き詰めると 「難しい本を学生が読まなくなったから, 難しい本が出版されないのだ」となり, 学生を 責めることになってしまうので, 「ニワトリと卵」的な議論に陥ってしまうのだが‥

今回の件に対しては, 私は解決策案を持っているのだが, それを その先生に提案すると怒られてしまいそうなので, 発言するのを躊躇している. しかし一般的にこんな「車輪の再発明」的な問題はいろんなところ (学会内だけでなく, 例えば 既に大学で研究しているのに, 企業がそれを知らずに懸命に後追いしているなど) で 起きていると思うし, 特にリソースの少ない日本に住む人間としては, 何とかならないもの かと思っている. さもないと, S/N 比の低い文献を人海戦術で解読できるようなところに 油揚げをかっさらわれてしまいかねない

2013年5月19日日曜日

日経新聞・文化40面 (2013\05/14)

2013/05/14 ; 鼻リコーダー二刀流



分かりにくいかもしれないが, 上から白抜きのクローバー, 二重縦棒, ♪. これらは順に鼻, リコーダー, 音楽を表している. 改心の表現だと思う

2013年5月4日土曜日

日経新聞・文化36面 (4/29-5/3)

2013/04/29 ; 版画でプロ野球ニュース



正しくは「○」ではなく, 「○」の中に硬式球の縫い目を入れた, 「ボール」そのもの

2013/04/30 ; 遷宮の尺八, 60 年の余韻



正しくは「《」を時計回りに 90 度回転させたもの. 尺八→竹ということで, 竹の節をイメージしたと 思われる

2013/05/01 ; エノケン喜劇, 支えた台本



台本の形をイメージしたか?

2013/05/02 ; 職漁師は「山河の哲人」



釣竿ですね

2013/05/03 ; 東海道・吉原宿, 数奇な足跡
Ω
Ω
Ω
正しくは「Ω」の上下をひっくり返した形. 街道がくねくねしている様かと思ったが, 伝馬制度に ちなんで馬の蹄鉄を表しているのだろうか?

2013年4月27日土曜日

日経新聞・文化36面 (4/22-4/26)

2013/04/22 ; 被災者が見た被災地
Г
Г
Г
英語の r (アールの小文字) にも見えるが, これはロシア語のГ (ゲーの大文字) だろう. 最初は「リアス式海岸 (ria coast)」の「r」かと思ったが, そうではなく, リアス式海岸の 断崖絶壁感を「Г」の形で表現したのだと思う

2013/04/23 ; 肥後のめがね橋, 礎は庶民



庵点 はめがね橋を 横から見た輪郭, 「∞」は水面に反射してめがねのように見える様を表すのだろう

2013/04/24 ; 長崎に眠る異人たどる
*
*
*
対応するフォントが見当たらず, すべて「*」としたが, 上と下は「○」の中に「△」. 中は「●」 の中に白抜きの「△」. 多分, 墓碑の形状をイメージしたのだと思うが‥

2013/04/25 ; 竿の魅力に釣られて


J
縦 3 文字で 1 つの絵を表しているが, 釣りネタのときはこんな感じになることが多いと 思う. 上から順に釣竿, 糸, 釣り針である

2013/04/26 : 女寄席芸, 高座に咲く



唄, ということで

2013年4月25日木曜日

Ubuntu 12.10 (日本語 Remix) インストール

1 年前に PC を買い換えて以来, ようやく Ubuntu をインストールし, Windows7 と Ubuntu のデュアルブート環境を復活させることができた

Win の C ドライブは, 購入直後に 2 つのパーティッションに分けていて, そのうちの使っていない 300GB 程度を Ubuntu に充当. インストール用の DVD で起動し, インストール先の設定を手動で実施. インストール後に 再度インストール用の DVD で起動し, 「試してみる」で Ubuntu を立ち上げた後で, Ubuntu のブートイメージを 取得. それを Win のブートマネージャに登録し, Win のブートマネージャを使ったデュアルブート環境を構築

Ubuntu 側のアプリケーションのインストール & 環境設定を行ったが, 感動したのは, Win で 使っている Thunderbird の設定ファイルを Ubuntu 側の Thunderbird でも共用することで, Win と Ubuntu のどちらで起動しても同じメール環境を あっさりと実現できたこと. 便利な世の中になったなぁと, 素直に思った

風疹

4/20 に発疹が現れ, 翌 4/21 に医者へ行くと, 多分, 風疹だろうとのこと. 当然, 外出すると うつしてしまうため, 今週はまるまる会社を休み, そのまま連休突入ということになってしまった

花粉症なので普段からマスクは付けているが, 多分, 4 月中旬に (風疹が流行していると 言われている) 東京へ出張した際にもらったのだと思う. 大人の風疹は重症化する恐れが あると聞いたが, 私の場合は発疹 + 微熱 (Max 37.0℃) くらい. 会社を休んだとはいえ, 1 日中寝ていなければ ならないほどの症状でもなく, だいたい普通の休日のような暮らし (それでも業務時間中は申し訳ないので, 遊びは控えて本を読んだりしてましたが‥) だった

あらためて風疹について調べてみると, 私の世代の男性は予防接種を受けていないそうだ. 感染の拡大を防ぐためには, 感染者の密度をある一定以下に抑える必要がある. しかし, 感染して分かったのだが, 風疹は潜伏期間が長く, 潜伏期間中は感染の自覚は無いのに他人に病気をうつしてしまうという危険な状態なので, 「発症してから他人との接触を控える」では感染の拡大を防ぐことは難しい. なので, 私のように, 体調は それほど悪くないのに外出できず無為な時間を過ごしてしまうというリスクを回避するためにも, 余裕があれば 予防接種を受けるのが良いだろう

2013年4月21日日曜日

キンタロー。はどれだけ AKB か?

4/20 の めちゃイケ で AKB のメンバと キンタロー。 が 5 教科のテストを 受けていた. その結果を MT システムの考え方で分析し, キンタロー。がどれだけ AKB か 調べてみた. ソフトウェアは R 3.0.0 (Win 版, 64bit) を使用. また参考 URL は次の通り.

> source("http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/src/mahalanobis.R", encoding="euc-jp")

> dat <- matrix(c(       # キンタロー。以外の 14 名の結果. 
   89,98,69,80,86,       # 左から順に国語, 数学, 社会, 理科, 英語
   85,79,88,72,88,
   69,75,75,60,89,
   62,79,78,59,87,
   77,65,68,85,65,
   68,79,65,66,63,
   63,77,64,65,56,
   72,70,44,64,73,
   66,40,63,61,63,
   76,58,60,49,45,
   53,70,55,47,53,
   48,52,59,50,52,
   54,47,45,81,32,
   56,58,34,54,37
), ncol=5, byrow=TRUE)

> dat                    # データの確認
      [,1] [,2] [,3] [,4] [,5]
 [1,]   89   98   69   80   86
 [2,]   85   79   88   72   88
 [3,]   69   75   75   60   89
 [4,]   62   79   78   59   87
 [5,]   77   65   68   85   65
 [6,]   68   79   65   66   63
 [7,]   63   77   64   65   56
 [8,]   72   70   44   64   73
 [9,]   66   40   63   61   63
[10,]   76   58   60   49   45
[11,]   53   70   55   47   53
[12,]   48   52   59   50   52
[13,]   54   47   45   81   32
[14,]   56   58   34   54   37

> Mahalanobis(dat, rbind(c(78,88,58,70,96))) # キンタロー。の結果
        d2          P    # マハラノビス平方距離と,基準群への所属確率
1 10.00366 0.07513169

キンタロー。が AKB に所属している確率は 7.5%. 通常は 5% 以下で仮説を棄却することを 考えると, テストの点数だけでは「キンタロー。が AKB に所属している」ことを否定しづらい. この手の 分析をするには, AKB のデータがちょっと少ないのが課題か.

日経新聞・文化36面 (4/16-4/19)

2013/04/16 ; 「まんが道」仲間に捧ぐ



「〆」を 3 つ重ね, 〆切がきつかった様と, ひたすらペンで書きまくっていた感じが 表れている

2013/04/17 ; スヌーピー, アート観共鳴

θ

同じような形を持つ「∞」と「θ」を重ねている. 最初はスヌーピーの耳のたれた様を イメージしているのかと思ったけど, 多分「∞」はピーナッツだろう. 「θ」のほうは スヌーピーの頭かもしれない. もちろん「スヌーピーよ, 永遠に」の想いもあるはず

2013/04/18 ; ショスタコの伝道役に



上下の「♪」は良いとして, 真ん中の星は「ショスタヴィッチ」だからか?

2013/04/19 ; 世界の床屋さん パチリ



中央の「〆」はハサミ. 上下の「□」が分からないが, 床屋の椅子とか, カメラかな?

2013年4月13日土曜日

日経新聞・文化36面 (4/8-4/12)

日経新聞の最終ページの文化面 (36面) の段落区切りマークが面白い. 前から 気になっているのだが, まずは今週分を抜書きしておく

2013/04/08 ; 地図が語る札幌の歴史



札幌市の徽章にちなんで, 星を配した模様

2013/04/09 ; マンドリン 親しき旋律



楽器だから (これはありふれた感じ)

2013/04/10 ; 間取り図好き いらっしゃい






三角 (本ブログでは全角の▲だが, 実際の紙面では高さが半分の▲になっている) と凵で, 家の形を 表現. 絵文字文化の, また別の進化を感じさせる

2013/04/11 ; コの字酒場に乾杯


Π
「コ」に似た 3 つの文字を配置. 日本の文字には「コ」をどの方向に回転させた文字でも存在することを, 今回は 気付かせてくれた

2013/04/12 ; 原田積善会の 93 年



今回は難問. 「原田二郎」の「二」から来ていると考えられるが, それ以外にも文中には 「(1920 年)」, 「全財産約 2000 万円」, 「200 億円」, 「嘉永 2 年」など, 2 にまつわる 表現が多かったので, 「Ⅱ」を重ねたのか?

2013年3月3日日曜日

教えるって難しい

先日, 新幹線に乗ったら, 隣は外国人の女性だった. 車中, 私は本を読んでいたのだが, 彼女は鞄からレポート用紙を取り出して, それのチェックを始めた. 多分, 彼女は英語の 先生で, 生徒の英作文の宿題か何かを採点していたのだと思う

ちらちらとその英作文を見ていると, 単純な文章で単純なミスをしているものがほとんど だった. これならわざわざ外国人の先生を連れてこなくても, 日本人の大学生のアルバイトで 十分だ. しかも彼女は間違いの多い英作文であっても, ポジティブなコメントを書き込み, 比較的 高い点数を付けている. 何となく 腑に落ちない感じだった

しばらくして十人分程度の英作文の採点を終えた彼女は, そのレポート用紙を鞄に しまうと, A5 サイズのノートを取り出し, それを見始めた. ちらっとそのノートを見ると, そのノートは彼女が日本語を勉強する際に使用しているものらしく, たどたどしいひらがなと, その意味を 示す英単語がセットで書かれていた. つまり彼女は英語の先生であり, かつ日本語の生徒であったのだった

そのとき, さっき腑に落ちなかったものが, 少し理解できた気がした. 日本語の初級者である 彼女は語学の勉強の大変さを身に染みて感じており, 生徒の目線でどのような指導であれば 勉強が進むかを肌で知っているから, 間違いの多い英作文であってポジティブなコメントを書き込み, 比較的高い点数を付ける ことで, 勉強を前に進めようとしていたのではないか?

そんなことを考えていたら, ふと楽天の三木谷さんのことを思い出した. 楽天社内の 公用語を英語化する際, 三木谷さん本人はアメリカへの留学経験もあったので英語にはさほど 不自由をしていなかった. しかしそれではこれから英語と格闘しなければならない社員との 差が大きいので, 三木谷さんは中国語の勉強を始めた. 会社の命令で英語を勉強する ことになった社員の気持ちを理解する手段の 1 つとして, 中国語を勉強したのだろう (もちろん, 中国語を話せればビジネスで有利という思惑もあっただろうが)

「教える」とき, 相手の間違いを指摘するのはたやすい. しかしそれだけでは不十分であり, 結果として相手が成長したときに初めて「教える」という行為が完了したと考えられる. だから 英語を教えるには単に英語の得意な大学生では力不足で, 教わる側の気持ちも理解できる彼女のような 人が適しているのだろう

最近, 立ち読みした雑誌に書いてあったのだが, 親はよく子供に対して「勉強しなさい」と 怒るが, 親自身が子供だったときに「勉強しなさい」と言われてどう感じたかをよく思い出して みると, その行為にあまり効果がないことはよく知っているはずである. 誰もがかつては教わる 側であり, 教わる側としてしてもらうと嬉しいこと, あるいはされたら嫌なことは体験を通じて 知っているはずなのに, 教える側に立場が変わるとそのことをすっかり忘れてしまうものである

教えるって難しいと, しみじみと感じた