ノーベル賞クラスの研究者でセラピストの千葉敦子は, かつて, 同僚・時田浩作が開発したばかりの装置を使い, 患者の夢の中へ入っていって治療を行う夢探偵を行っていた. 時田が小型の精神分析装置, DC ミニを開発するが, 千葉や時田を快く思わない人々に盗まれてしまう. DC ミニを使うと互いに夢の中を行き来できるようになるのだが, 次第に現実と夢の世界が交錯し, 夢の中のような不思議なできごとが日常で起こるようになる. 敦子は, 彼女を慕うかつての患者たちと協力して, DC ミニを取り返そうとする
ヒロインの活躍が清々しく, それでいて筒井独特の世界が展開されていて, 非常に面白かった. 筒井を読むのは多分 20 年ぶりくらいだと思うが, 「家族八景」や「七瀬ふたたび」など, 解説に紹介されていた本を読んでみたくなった
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