2010年1月9日土曜日

「百鬼夜行絵巻の謎」 (小松 和彦, 集英社新書ヴィジュアル版) 読了

新しく見付かった「百鬼ノ図」 (国際日本文化研究センター蔵) をきっかけに, 様々な百鬼夜行絵巻の新しい分類を説明した本. 図版が多く, 筆者の説明に沿って見比べるだけでも楽しいが, 描かれている妖怪たちを手掛かりに百鬼夜行絵巻を分析・分類していく様は, DNA の塩基列をもとに生物の進化を紐解いている様にも見え, 非常にスリリングで面白かった

黒雲が 1/3 を占める日文研本も迫力があって良いが, 私としてはストーリィ性があり中世の趣を残している京都市芸大本が良い味を出していると思った

現代の器物で百鬼夜行絵巻のパロディを描いたら面白いんじゃないだろうかと思った

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