2012年1月29日日曜日

「ローマ人の物語 <3> ハンニバル戦記 <上>」(塩野七生, 新潮文庫) 読了

カルタゴと争った第 1 次ポエニ戦役と, その後. 第 1 次ポエニ戦役が長期に渡ったとはいえ, 開戦当時, 海軍を持っていなかったローマ軍が, 軍船を所有していたカルタゴと戦い, 最終的には 勝利してしまったのは凄いことである. 戦いながらも学び, 自ら考えることの重要性が示唆される

「ローマ人の物語 <39> キリストの勝利 <中>」(塩野七生, 新潮文庫) 読了

副帝ユリアヌスが皇帝となってから死ぬまでの物語. 大きな改革というものは急いで行い, そして その定着に時間をかけなければならないということか? 文庫本版の最終ページのユリアヌス像が 感慨深い

2012年1月21日土曜日

「リーダーシップ - 胆力と大局観」 (山内昌之, 新潮新書) 読了

歴史からリーダーシップを掘り起こした本. ハウツー本のように ストレートには書かれていないので, 読み砕いて吸収するには 少し時間がかかりそうだなぁと思った私は, 将の器ではないのか?

心に残ったフレーズは, 「目の前の悲惨に目を覆われて 全局を忘れてはならない」と「運も実力のうち. 運が 尽きるのも実力のうち」. 肝に銘じます

2012年1月15日日曜日

「怪 vol.0034」 (角川ムック 406) 読了

特集は「噂」. だが一番衝撃的だったのは「木島日記・完結編」. 「救済の山」の異様さも, 「木島日記」で吹き飛ばされてしまった感じ

今, 収納場所に比べて本が多すぎるので, 片っ端から Cut & Scan しているのだが, 「怪」はどうしてもそのままで残しておきたいものの 1 つ. だが, スペースが無いという問題は 如何ともし難いので, 「スキャンできるだけ, 昔に比べればマシなのだ」と自分を納得させる しかないのか?

「ローマ人の物語 <38> キリストの勝利 <上>」(塩野七生, 新潮文庫)

いろいろあって唯一の皇帝になったコンスタンティウスと, 副帝として 活躍したユリアヌスの話. 嫌いだからといって排除してしまうといざというときに 困ってしまうということと, 勢いに乗れば何かを成し遂げることができるというのが 教訓か?

「くちぬい」 (坂東眞砂子, 集英社) 読了

東京から高知に引っ越してきた夫婦は, その村に溶け込もうと努力をしたのだが, ふとしたきっかけから嫌がらせを受けるようになる. 人の意識も放射線も, 見えないから 怖い, そんなことを描いた話

そのきっかけは第 3 者から見れば些細なことなのだが, 当事者にとっては 大事なことだった. ただその当事者の考えも, 閉鎖的な社会の中で少しずつ 捻じ曲がっていってしまったというのが, 悲しいところである

2012年1月4日水曜日

変化を常態と考えて行動する - 2012 年抱負

ここしばらく, 2 ~ 3 年で職場や上司が変わっている. 世の中の変化を考えれば, それに応じて仕事環境が変わるのは, 当然というか必然である. そこで 2012 年は, 「変化を常態と考えて行動する」を抱負にすることに決めた

変化を常態と捉える結果として, 変化に対する心構えを新たにする必要がある. 変化に対する心構えは, 大きく 3 段階あると思う

  1. 既に起きた変化に対応できる基礎体力をつける
  2. 変化を予測する
  3. 自らが変化を起こす

【既に起きた変化に対応できる基礎体力をつける】 野球で言えば, 打者が打ったボールに対して, 野手は素早く反応し, ボールをキャッチするようなことである. これができるようになるためには, 基礎体力を充実させる必要がある. 野球なら脚力や腕力などであり, 仕事では知識や技術・技能といったところである. その仕事をするヒトとしてのポテンシャルを 少しでも高めていくという努力が必要である

【変化を予測する】 再び野球に例えれば, 打者によって守備位置を少し変えたり, ビッチャーの配球を読むということである. この先, 何が起こるかを見通して, 事前に予測し, 準備する. 「当たるも八卦, 当たらぬも八卦」的な部分はあるが, それでも例えば高齢化社会とか省エネルギなどの大きな 変化は間違いなく訪れるので, そういうことに対して布石を打っておくことが重要である

【自らが変化を起こす】 非常に分かりやすい例は Apple の iPhone や iPad で, 競争のルールを自らが作り出してしまうような, 破壊的イノベーション である. そこまですごい例でなくても, 例えば外食における「B 級グルメ」は, ハンバーガーようなファーストフード店とも, ミシュランに格付けされる有名店とも違う価値を 出しており, 破壊的イノベーションだと言える. 企業として破壊的イノベーションを起こすのは 困難なのだが, 個人としてはルビコン川を越えるようなことも考えなければならないと思う, 今の時代は

というようなことを念頭に置き, これらを実現するための行動を考え, 日々実行していこうと思う (実行内容は 1/7 ~ 9 の連休に考えます :-p)

2011年12月30日金曜日

2011 年のアニメを振り返る

今年は 1Q が終わったときに フラクタル, 放浪息子, レベル E については振り返っていたのだが, 残りの分についても振り返ってみる

ノイタミナ 「C」, 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」, 「NO.6」, 「うさぎドロップ」, 「UN-GO」, 「ギルティ・クラウン」 (これはまだ終わってない) とすべて視聴. 「うさぎドロップ」の 台風の回, UN-GO の最後 2 回くらいが印象的. ストーリィ全体で判断すると「放浪息子」が私の今年のベストでした

【その他】 「夏目友人帳・参」と「Blood C」を視聴. 夏目友人帳は名前だけは知っていたのだが, 今回の「参」までは見ておらず, そのことが非常に残念. 今年の 2 番目はこれでした. 「Blood C」は動きのキレは 良かったけど, 終わってみたらストーリィはイマイチだった

2012 年の 1Q は, ノイタミナ で「ギルティ・クラウン」が続くのと, 新作「テルマエ・ロマエ」がスタート. それ以外で楽しみにしているのは 「夏目友人帳・肆」, 「Another」, 「輪廻のラグランジェ」など. 映画では「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」も興味津々で, 忙しい年になりそうである

「決断できない日本」 (ケビン・メア, 文春新書) 読了

長年,日本で働いてきた筆者が, アメリカ人が見た日本の姿を書いた本. 内容ももちろん good なのだが, こういう人が日米の外交から外れてしまったのが非常に残念で, また日米両国にとって不幸なことであるというのが, まず最初の感想

米軍が日本に駐在し, 有事の際には日本を防衛する. その代わりに日本は米軍に基地用の土地や 費用の一部を提供する. この日米安保条約に対し, 実は私も「本当に米軍は有事の際に日本を守って くれるの?」と思っていた. 読後の今でも, 感情的には「本当?」という気持ちが消えたわけではないが, 実務的には筆者も本書で述べているように守ってくれると思うし, 実際, 3.11 のときは助けてくれた.

多分, 日本人は, 米軍が日本を守る理由が分かっていないんだと思う. 米軍は義理人情で助けてくれる のではなく, 日本が傾くと困るから助けてくれるのだ. 反対に日本も, アメリカに何かあっては困る. そういう 現実的なところを考えないし, 政治もそれを説明しようとしないのが, 問題なんだなぁと実感した. 日本に 起こりうる有事って何だ? 軍事的脅威を受けるとしたら, どこの国からか? ちょっと考えれば分かることだが, 臭い物に蓋をしてしまうから, 現実から遊離してしまうのだろう. そんな問題点に, 本書は気づかせてくれた

2011年12月29日木曜日

Road to 技術士

2011 年の技術士第二次試験に申し込んだのが 4 月. 8 月の筆記試験, 11 月の技術的体験論文提出と進み, 先日, 面接を終えた. 合否発表は来年 3 月とまだ先だが, 一区切り付いたので, ここでこれまでを振り返る. 技術士第二次試験の受験のポイントはいくつかあるが, 一番のポイントは「経験者に聞く」ことだと 思う

ちなみに私は, 機械部門, 加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械での受験である

【3 月~ 4 月】 まず最初にすることは, 受験申込書を作成すること. 受験資格を確認し, 私の場合は「技術士第一次試験合格証」や大学院の修了証明書などの入手

業務経歴書を作成しないといけないのだが, この業務経歴書は受験する「技術部門」や「選択科目」と 密接に関係すると ともに, 「技術的体験論文」ともリンクし, もちろん「面接」でも使用される. そして業務は, 技術士法に書いてある 技術士の業務 (計画, 研究, 設計, 分析, 試験, 評価, これらに関する指導) で整理する必要が ある. このようなことを全て考えた上で業務経歴書を書くのは, これらの注意事項は参考書に記載されているものの, 難しいことである. 特に私もそうだったが, 今年初めて 二次試験を受けようとする人は, この時期には技術的体験論文のネタくらいしか考えていないと思う. その場合, 完成した論文を想定し, その論文と整合が取れている業務経歴書を書くのは困難である. なので, 業務経歴書を 作成したら経験者に見せて, 明らかな問題点がないか, 論文を書けるような業務名になっているかを確認してもらうのが 大事である.

【5 月 ~ 6 月】 技術士第二次試験に関する本を読んで筆記試験の概要を 把握するとともに, 必須科目・選択科目の解答に必要な知識の吸収に努めた. 具体的には次の通り

  • 必須科目
    • 機械学会誌, 精密工学誌の過去 2, 3 年くらいの特集を調べて, 最近の機械部門の話題を確認
    • 環境 (京都議定書, 発電技術, 再生可能エネルギ, リサイクル) や安全 (リスクアセスメント, FMEA, FTA) に関するキーワードを調査
  • 選択科目
    • 工作機械や超精密加工技術など, 選択科目に含まれているけど詳しくない分野の本を読み, まとめる

【6 月~ 7 月】 時間を計って, 過去問を解く. 最近はやりのドット入りのノートは, B5 の A 罫は 1 行 24 文字書けるので, 1 ページ 25 行で 600 文字 (= 解答用紙 1 枚) となり, お勧め. またこれまで調べてきたキーワードも, 200 文字とか 600 文字というように, 字数の目標を決めて まとめると良いと思う

普段の業務で技術報告書などを書いているため, 「論理的に文章を書く」というところはあまり苦労しなかった. ただし「何を書くか」には苦労して, 足りないと思う知識はその都度調べて吸収した

【8 月】 多分, 最初の日曜日が筆記試験

筆記試験が終わると会社の夏休みが来るため, ここで面接までのスケジュールを見直した. 技術的体験論文を 書こうとしたけど, 夏休み中は章立てだけで終わってしまう :-p

【9 月】 まずは技術的体験論文を作成. 週末を使って 2 週間程度で作成. 図表を 考慮すると, 3000 字という分量はそれほど多くなく, すぐに埋まってしまう. しかし, 書き上げた論文に PR すべき ポイントをきちんと盛り込もうとすると字数がオーバーしてしまうため, 文章のシェイプアップに苦労した

書き上げた論文は, 10 月下旬の提出まで, 2 回, 経験者の添削を受けた

【10 月~ 11 月】 技術的体験論文の brush-up と並行して, 面接の準備を スタート. 具体的には, 次の通り

  • 暗記もの
    • 業務経歴書
    • 技術的体験論文 (原稿なしで説明できるように)
    • 技術士法 (重要な所)
  • 知識もの
    • 不足していると感じた知識の勉強 (生産システム, 産業機械など)
    • 筆記試験の復習 (解答の再現, 答えていない問題の解答作成)
  • 面接対策
    • 質問されそうな質問への解答の準備 (受験動機, 技術士になったらどうするか, ‥)

ここまで来ると, その気になればやることはいくらでもあるので, 逆に何に絞り込めば良いか分からなくなって, 勉強に手が付かなくなることもあった. 時間は限られているので, 私の場合は最新の学会誌を読んだり, 気になるキーワードを調べたりしていた

【12 月】 12 月下旬に面接の本番. 前日中に新幹線で東京に移動して, 面接に 挑む. 面接で想定していなかったことは, 面接会場にホワイトボードがあり, 技術的体験論文については ホワイトボードを使って説明するように指示されたこと. 後日, 経験者に聞くと, 面接官によっては ホワイトボードを使用する場合があるとのことだった

現在, 面接が終わり, これまでは通勤時間や休みの日でも「技術士の勉強を優先せねば」という思いに とらわれて落ち着かなかったが, そういう気持ちからは開放されてほっとしている. ただ継続研鑽は続けて いかなければならない (技術士法, 資質向上の責務) ので, 計画的に進めていこうと思う

【参考書】 関連書籍は必ずしも多くないので, 私は目についた本は片っ端から 購入したし, そうすることがお勧めなのだが, その中から役に立った本を pick-up する

「技術士第二次試験「機械部門」完全対策 &amp; キーワード100 第2版」 (Net-P.E.Jp, 日刊工業新聞社)
筆記試験, 技術的体験論文, 面接試験の一通りが説明されている. 特に技術的体験論文の事例や 面接試験の様子が書かれているのが Good. 巻末には技術士法も掲載されていて, 面接の直前までお世話になった 本だった

「技術士第二次試験「機械部門」対策解答例 & 練習問題 第2版」 (福田遵 監修, 大原良友 著, 日刊工業新聞社)
筆記試験, 技術的体験論文, 面接試験の一通りが説明されているが, どちらかというと筆記試験・技術的体験論文に 多くのページを割いている. 筆記試験の練習問題を探したり, 技術的体験論文の構成を考えるときに役に立った

「技術第二次試験論文の書き方」 (福田遵, 日刊工業新聞)
「論文の書き方」を詳しく解説した本. 章立てを考えて, 文字数を割り付けて, という論文の書き方を 詳しく説明していて, 特に筆記試験の心構えとして役に立った. 現在は「第2版」が出てるが, 私が 参考にしたのは 2008 年 12 月発行のもの

試験準備は楽ではないけど, 「準備ができたら第二次試験に申し込もう」と考えると, いつまで経っても 申し込めなくなってしまう. なので, 技術的体験論文が書けそうなネタがあれば, ひとまず第二次試験に申し込んで, 「1 年目は試験の体験をするのが目的で, 落ちてもいいや」という感じで臨むほうが良いと思う

また技術的体験論文を書いたり, 技術士法を読んだりすると, 「技術士とは何か?」が分かってくるので, 普段の業務でも「技術士」を意識した考え・行動を取ることができるようになる (と思う). そういう意味でも, 合格できる・できないは別にして, 第二次試験に申し込んでしまうのをお勧めする