2013年8月17日土曜日

技術の進化についていっているか?

10 年選手のプリンタの調子が悪い. 原因はほぼ特定できていて, インクジェットのヘッドの 部品を交換すれば直ると思うのだが, すでに製造中止で入手できず. ヘッドの洗浄液 (もちろん 純正ではない) などで何度か掃除したが, 掃除直後は good でもすぐに動作が怪しくなるので, とうとう新しいプリンタに買い替えた

買ったのは, EPSON の EP-805A. 昔は「CANON のインクは各色独立だけど, EPSON の インクは一体だから‥」という分かりやすい違いがあったのだが, 近頃は EPSON でも インクは各色独立になっていて, もはや選択の理由にはならなかった.で, 店の人の. 「最近売れているのは, この機種」 「文字を印刷するなら顔料インクを搭載している CANON だが, 写真なら EPSON のほうが いい」という話に乗っかって, 前述の機種を購入

プリンタのセットアップは簡単で, すぐに使えるようになったのだが, その際に 衝撃的だったことをまとめておく

プリンタは, もはや PC に接続することを前提としていない
スマホやタブレットから印刷する場合, 無線 LAN や WiFi で繋がるので, プリンタ的には AC 100V に繋いでインクをセットすれば, 一応セットアップは終わる. また私も 有線 LAN で繋いだので, 直接 PC とは繋いでいない. 無線 LAN などを使って 複数の端末から印刷するということが, もはや当たり前の世の中になってしまった ことに, ふと気がついた

小さくなった
これまで使っていた 10 年前のプリンタと比べると, 設置面積は同等だが, 高さが 圧倒的に小さくなった. 紙送り機構などが, 大幅に変化しているのだと思う. この 10 年で新しいアクチュエータが実用化されたわけではないと思うので, 設計的に地道に見直しを 図っていった結果だと思う. もちろん, その過程で切り捨てた機能 (例えば紙の 厚さ制限が厳しくなったとか, 一度にセットできる紙の枚数が減ったとか) は あると思うが, それでもエポックメイキングな発明が無くてもまだまだ進化する 余地があることを示している好例だと思う

外観がきれい
10 年前のプリンタの外装は, ほとんどがシボ面 (梨地面) だった. これは, 樹脂成形の 外観不良を目立たなくさせるためだと思う. 一方, 今回購入したプリンタの外観は, その 一部は光沢面 (いわゆるピアノブラック) である. 意匠 (デザイン) 面の優位性を 出すために, その陰では金型加工技術や樹脂成形技術の向上がなされているの だと感じた

10 年ぶりに新しいものを買うとその進化に素直に驚いてしまうが, 一方で, そんな 人間がエレクトロニクス業界で働いているのはマズイなと思った. そういう認識を 持てた点も, 今回の買い物のメリットの 1 つであった (もちろん今までよりも 高速・高画質で印刷できるようになったのも happy なのだが)