2011年1月23日日曜日

徒歩にて詣でにけり

歩いて, 図書館へ行ってきた. いつもはバスで 10min くらいかけて行くのだが, この週末はこれ以外に外出する予定が無く, 昨日は 2000 歩足らずで運動不足だったので, 歩いてみた

片道 30min, 往復 1h. 100 歩/min くらいのペースで歩くので, 往復で 6000 歩くらい 稼げた. 1 日 1 万歩という掛け声には届かないが, まぁいいだろう

ちなみに本家が「徒歩にて詣で」たのは, 石清水八幡. 私は関西に住んでいるので, 徒歩は無理でも行こうと思えば気軽に行けるところである. ぜひ 1 度行って, 「山まで」見たいものだ

筆記用具を考える

今, 使っている筆記用具は, MUJI のゲルインキボールペンと PILOT の FEED・GP4 (0.7) だ. どちらの ペンも, ネットや本の評判を見て選択し, もう何年も使い続けている

最近, PILOT の FEED・GP4 の緑の替え芯が調子悪くて, 何度かインクが詰まり, その度に火であぶって 復旧させていたのだが, 昨日ついにあぶりすぎて, 使えなくなってしまった (;_;) で, 思ったのだが, これを機に他のペンに乗り換えようかと考えている

選択のポイントは, 詰まりにくいこと, そこそこの太さがあること (最近は線の細い字が見えにくい), 4 色 (黒, 赤, 青, 緑) があること, くらい. 使用中の MUJI と Pilot を使い切ってからの交換に なるのだが, 文房具屋さんに行くついでに, 筆記用具を物色しようかと思っている

2011年1月16日日曜日

「佐藤可士和の超整理術」 (佐藤可士和, 日本経済新聞社) 読了

アートディレクタ・佐藤可士和による「整理術」の本. ただ彼の「整理」の 対象は物理的な「もの」に留まらず, 情報や思考も「整理」の対象とし, それに基づいて彼の仕事に対する考え方がまとめられている. 広義の「整理」に 関する本として面白いが, 「彼のデザインがどこから来るか?」という切り口から 読んでも興味深い

ものの整理に関して言えば, 特に目新しい内容は無いと思う. ただ, 「整理」に 対して佐藤可士和がどう考え, どう実践し, それがどのような哲学となって仕事に 結びついているのか, ということが書かれている. 私の場合は, まず, 机を きれいにすることと, 通勤カバンを軽くする (究極は手ぶら) ことから真似を していきたいと思った

合理と不合理

不合理な行動って, 案外と多いものだと思う

卓球の話になるが, プレー中に汗を拭くために, タオルを卓球台の下に掛けておく ことが多い. 掛ける場所の可能性としては手前, 右側面, 左側面の 3 パターンがある のだが, 手前は足を踏み込むスペースが確保されている分だけ掛けられる横棒が奥のほうにあり, 掛けにくい. そこで実質的には右側面か左側面となる

私はいつの頃からか, この「タオルを掛ける場所」で縁起を担ぐようになった. 前のセットで勝てば前と同じ側にタオルを掛け, 前のセットで負ければ違う側に タオルを掛けるようにしていた

ただ, 経験上, このジンクスがあまり当たらない (当然だ). なので, 前々回の卓球の試合から, タオルの置き場を左側に固定してしまった. 左側に固定した理由は簡単で, ラケットを右手で持っているので, タオルを持つのは 必然的に左手になるからだ

タオルを左側に置き, 左手でタオルを取って, 汗を拭く. やってみると, 非常に 合理的で, 動作もスムーズである. 根拠の無い縁起を担ぐより, 合理的に動くほうが ストレスが無くて良い. そんなことを感じた

卓球ついでにもう 1 つ. 私は普段はほとんど卓球の練習をしていないので, 仮に 試合となっても大胆に動けず, 守りに入る. 勝ちに行くというよりも, 相手のミスを待つ 感じになる. しかし昨日は, 第 1 試合目が, 仮に負けても後々の影響が小さい試合だったので, 試しに積極的に攻撃を仕掛けてみた

練習不足なので, 攻撃が決まる確率は非常に低い. しかしながら気付いたことは, こちらが攻撃の姿勢を見せることで, 相手の動きが変わったことだ. こちらが 守りに入ると, 相手は, 私の攻撃の可能性を気にせず, 自分の攻撃に集中することが できた. しかし私が攻撃の姿勢を見せることで, それが僅かかもしれないけど相手への プレッシャとなり, 同じ相手の攻撃であっても「伸び伸びとした攻撃」ではなく「慎重な 攻撃」に変化したように感じた

自分の変化は, 単に自分が変化するだけではなく, 相手にも変化を強いる. その結果, 場の平衡状態は違うところへ移動する. 自分の攻撃で得点できなくても, 場の平衡状態が 自分に有利なところへ移動する可能性がある. 場は動的に変化することを頭に入れておく 必要性を, 体感した

ちなみに昨日の卓球は, レベルが均衡している相手にはうまいこと勝つことができて 良かった. ただ守りに入る癖が身に付いてしまい, ラリー中に自分の攻撃のパターンに うまいこと持っていけない気がする

今後は, 攻撃のパターンを, 体で思い出すようにしなければ

2011年1月4日火曜日

「ワイガヤ」には周りの仕事を分かっている必要がある

仕事が細分化され個人化した結果, 蛸壺にはまったようになって大きな仕事ができない. それに対して「大部屋」とか「ワイガヤ」というようなキーワードが出てくるが, 「ワイガヤ」を機能させるためにはその前段として, 周りの仕事を分かっている 必要があると, 最近ふと思った

何人かが集まって 1 つのことをディスカッションする. そのためには ディスカッションする人が話題についてある程度は知っている必要がある. だから「ワイガヤ」が有効に機能する職場にしていくためには, 直接自分に関係なくても周囲の仕事の状況を理解する必要がある. また逆の立場で周囲から意見を貰おうとすれば, 常に自分の状況を 周囲に対して発信している必要がある. そう感じた

職場の仕組みとして, 周りが何をしているのかが分かる工夫が要る. 例えば月次報告書を通路に掲示して常に目に入るようにするとか, レポートの書き方の指導を違うチームの人にしてもらうとか

おみくじ 2011 年

今年の初詣は, 目黒不動尊 だった. 恒例のおみくじを引いたのだが, 以前のデータ と併せてまとめておく

  • 2003 年 ; 大吉 (八坂神社)
  • 2004 年 ; 大吉 (春日大社)
  • 2005 年 ; 吉 (覚林寺)
  • 2006 年 ; 中吉 (目黒不動尊)
  • 2007 年 ; 中吉 (伊勢神宮)
  • 2008 年 ; 末吉 (大鳥神社), 本年は百事に注意を要する (出雲大社)
  • 2009 年 ; 吉 (川崎大師)
  • 2010 年 ; 中吉 (御嶽山大和本宮)
  • 2011 年 ; 末吉 (目黒不動尊)

2010 年に持ち直す傾向を見せたが, 今年はやや下降? 数年後に来る厄年に向けて, 運気の向上を図っておきたい (どうやって?)

「自炊」してみた

電子書籍リーダ用に, 市販の本を裁断 & スキャンして自分で PDF ファイルを作ることは 俗に「自炊」と呼ばれている. 私はリーダを持っているわけではないけど, 「本の置き場所が 無いから整理したいけど, 古本屋に売ったところで大した値が付かないことは分かってるし, かといって捨ててしまうのも忍びないし…」という本があるので, 「自炊」してみた

これまで雑誌は何度か裁断 & スキャンしたことがある. でも書籍は表紙が厚いし, ページ数が多いので, カッターで切るのがしんどいかなと思って手を出していなかったのだが, せっかくの正月休みなのでトライしてみた

今回選んだのは, 出井伸之さんの「ON と OFF」. まず表紙を手で外し, 背中を カッターで切り落とした. 上の写真は, この時点で撮影したもの. 雑誌と違い紙が薄いのか, カッターでも割りと切りやすかった

あとは ScanSnap S510 でスキャン. 枚数が多いので 3 等分くらいにして PDF 化し, あとでマージ. 表紙と裏表紙はスキャナでは読めなかったので, デジカメで撮影して 画像ファイルを PDF 化した後, 本文とマージ. 雑誌よりも楽だった

今後, 新書とか文庫とかもトライしたい. 本当の意味で「自炊」するために, 電子書籍リーダとかにも興味津々

二兎を追え - 2011 年の抱負

年が改まったというわけで今年の抱負を考えていたのだが, 2011 年は 「二兎を追え!」にした

「二兎を追う者は一兎も得ず」という言葉がある. これは, 欲を出したら うまくいかないよということを言っている. 字面の似た表現に「一石二鳥」と いうものがある. これはどちらかというとニュートラルな意味の表現である. また ある企業では「選択と集中」というスローガンを挙げ, いろんな分野に手を出すのを 諌めることもある. だが敢えて私は, 今年は二兎を追っていきたい

あるとき, 私の技術者としての成長に, 少し不安を感じたことがあった. 技術者である私の仕事は, 何らかの技術をあるレベルまで引き上げることである. 時間軸で言えば, 1 つの仕事が数ヶ月で終わるということはなく, 年単位の仕事に なる. そんな状況の下で, ふと「私はあといくつの仕事ができるのだろう?」と 考えてみた. 仮に定年を 60 歳とすると, 仕事をするのはあと 20 年ちょい. 1 つの 仕事に平均 3 年かかるとすると, あと 6 個か 7 個の仕事しかできない. しかも 歳を取れば自分の仕事だけをしていれば良いということもなく, 後輩の仕事の面倒を みたりするなど, 仕事の幅や深さも当然ながら要求される. たった数個の仕事を こなしただけで, 果たして技術者としてのレベルを上げていけるのだろうか?

そんな不安を解消する手段として考えたのが, 日々の仕事の中で「二兎を追う」ことである. ただし「二兎を追う」ということは, 例えば「仕事のスピードを 2 倍にする」とか 与えられた期間で 2 倍の成果を挙げるというような, 文字通りの「二兎」や「一石二鳥」ではない. 1 つの仕事に複数の意味付けをすることで, 結果として密度の濃い仕事をしようというものである

簡単な例を挙げてみる. 例えばお昼に, 部署のメンバと昼食を食べに行く場合を 考える. 「空腹を満たす」ということだけを考えていれば, それだけの成果しか得られない. しかし昼食にこんな意味を持たせてみたらどうだろうか?

  • ご飯を食べながらメンバとコミュニケーションを図ることで, 人間関係が円滑になる
  • 外に食べに出たなら, 新年会の店の下調べということで, 待っている間に夜のメニューをチェックする
  • 職場と食堂の往復のときに少し遠回りすれば, 運動不足を少しは解消できる?

行動としては単にご飯を食べるだけなのだが, 考え方を変えることで得られる成果を増やす ことができる. こんなふうに「二兎」を追いたい

仕事の面で「二兎」を追うなら, 私はこんなことを考えている

  • 新しい仕事に際して新たな知識が必要なら, ピンポイントの知識ではなく体系だった知識を 仕入れる
  • 新しい仕事では, 新しい人間関係を作る
  • TOEIC 受験のために英語の勉強をするなら, TOEIC 以外にもう 1 つくらい英語の試験を受けてみる
  • 出張で遠くに行くときは, メインの目的以外の「寄り道」を考える

多分, これ以外にも様々な「二兎」があると思うが, この 1 年でこういった考え方を 行動様式として定着させていきたいと思う. これが今年の抱負である

2011 年の干支は「辛卯」 (かのと・う) であり, 何だか辛そうなうさぎ年を予言している ように見える. だけれども, 多少の負荷がないとゴムは弱るし, 筋力もつかない. と前向きに捉えて 頑張っていきたいと思う

というわけで, 新年あけましておめでとうございます. 今年もよろしくお願いいたします

↑新幹線の車窓に描いたうさぎの顔

大崎駅の小人

山手線で五反田駅と大崎駅の間, 大崎駅付近に, 白雪姫の話に出てきそうな 小人の像がある. 山手線の車窓から目撃するたびに「あれは何だろう?」と思って いたのだが, 先日, 現地にたどり着くことができた

この小人, 頭が異様に長くて, それだけで存在感が十分. 大崎一帯が開発された記念の モニュメントのようだが, インパクトが大きい

2011年1月3日月曜日

紅白歌合戦を見て思ったことをメモしておこう

【結局, 紅白を見ている】 普段, 歌とかあまり聴かないけど, 何だかんだ言って 大晦日の晩には 19 時から NHK のニュースを見て, そのまま紅白歌合戦に突入する. 「歌」という題材ではあるが, 1 年を大雑把に振り返るには, ある意味で適切な 番組なんだと思う

【小室さん頑張る】 歌が始まるとき, 歌手名だけでなく, 作詞者・作曲者も 見ていた. ローマ字で書かれてたりして十分に認識できなかった曲もあったけど, 少なくとも初めのほうの 2 曲で, 小室哲哉が作曲していた. 頑張ってるなーと思った

【AKB48 の歌の作曲者はバラバラ】 複数曲のメドレーを歌った AKB48 であるが, その歌の作詞は全て秋元康だったけど, 作曲は複数の人が行っていた. 作曲者を 変えることで歌の雰囲気を変える→飽きられないようにしているのかなと思った

【1 人で歌う歌手が少ない】 若手の歌手, いわゆる「アイドル」と呼ばれる世代の 歌手に, 1 人で歌う人が少ない. 何故?

【日本語は演歌のほうが面白い】 日本語として歌詞の表現が面白いのは演歌だった. 私の持論に「五七調か七五調の歌は覚えやすい」というのがあって, 演歌は割とそうで, 若手でも浜崎あゆみの歌は 5 文字や 7 文字で切れる歌詞が多い (柴咲コウも その傾向だ)

【バイオリン活躍】 伴奏でバイオリンが使われている曲が少なくなかったように 思う. バイオリンを使うとゴージャス感が出るけど, 主役は歌なんだし伴奏は 脇役でいいんじゃないか?

【いきものがかりと桑田佳祐の曲はドラムがシンプル】 最近, 曲を聞くときに ベースとかドラムを意図的に気にして聞いている. ベースはそれほどでもないけど, ドラムの派手な曲が多い中, いきものがかりと桑田佳祐の曲はドラムが非常に シンプルで, その分いい味を出していた. ちなみに「 屍鬼」のテーマ曲を歌っている BUCK-TICK の曲もベースはシンプルで力強い

【勝ち負けはもう良いんじゃないか?】 紅白歌「合戦」を, 勝ち負けを気にして 見ている人って, どのくらいいるんだろう?

2010 年のアニメを振り返る

2010 年の上半期が終わったところで 1 度振り返って いて, そこに付け加えることは余り無いのだが, それでも 2010 年のアニメを振り返ってみたい

ノイタミナ 「四畳半神話体系」, 「さらい屋五葉」, 「屍鬼」, 「海月姫」を 視聴. 7 月から半年続いた「屍鬼」は, 私が今年見たアニメのベスト. 小野不由美の原作の 良さがうまく動画にされており, 不安感を煽るサントラ音楽, アニメの雰囲気に乗っかった BUCK-TICK の主題歌など, トータルで良いアニメになったと思う

「四畳半神話体系」も, 原作のもつテンポの良さをうまくアニメ化していた. 最近, サントラ CD を聞いたが, 本編ではナレーションでほぼ完全に消されていた音楽も 独自の世界を持っていて, ストーリィと音楽の相乗効果がいい感じになったのだと思う

「海月姫」の原作は少女マンガであり, そのリテラシを持たない私は十分に 理解できていないかもしれないが, 普通のストーリィマンガのアニメ版として楽しめる. 私の中では割と早い段階でキャラクタの輪郭が掴め, その輪郭をわずかに越えていこうとする あたりに単純な笑いが潜んでいて, 楽しめた

アニメノチカラ オリジナルの アニメを作るという高い志は評価するが, (予定通りか否かは分からないけど) 3 作で終わってしまい, 結果としては残念だった. 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」, 「閃光のナイトレイド」, 「世紀末 オカルト学院」と 3 作全部を見たのだが, 共通して言えることはストーリィの起伏の イレギュラーさである. 全体の 3/4 くらいはほぼ平坦なストーリィだったが, 最後 1/4 で 異様に盛り上がる. 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の最後 2 話で, それまで眠っていた兵器が 動き出すくだりなど, そこだけ切り取れば非常に面白いという話はあるのだが, 全体を 通じでそれを維持できなかったところが惜しいところ. 原作が無いということは, それだけに人を惹きつける何かが必要で, それの筆頭はストーリィ (内容そのものと, その 見せ方) であると思うのだが,そこが力不足だと感じた

2011 年も ノイタミナ が頑張ってくれることは デフォルトとして, それ以外のアニメがどう出てくるか, あるいは私がこれまで タイトルや絵柄だけで篩から落としていたようなアニメをどうすくい上げるか, そのあたりがポイントになると思っている

「走ることについて語るときに僕の語ること」 (村上春樹, 文藝春秋) 読了

タイトル通り, 村上春樹がフルマラソンやトライアスロンに向けての トレーニングや大会に際して考えたことを書き綴った内容. 長距離の スポーツを通して, 村上春樹の仕事観・人生観などが見えてきて, 面白かった

村上春樹は, 本書の中で, 小説家に必要なのは, 才能・集中力・持続力と 言い切っている. 私は小説家ではなくサラリーマンであるわけなのだが, 多分, 「才能・集中力・持続力」は必要だろう. 才能は別にしても, 後天的な要因の大きい「集中力・持続力」をどれだけ磨いているだろうか? と, 新年早々反省してしまう

長距離走に限らず何事に対しても, やめてしまう理由はたくさんあるにもかかわらず, 続ける理由はほんの少ししかない. その本の少しの理由をいかに磨き続けていけるかが, 成長のポイントなのだ. 走ることにしても, 仕事にしても