TV アニメで有名なエヴァンゲリオンの映画版. エヴァの操縦者がレイとシンジの 2 名だったところに アスカが加わり, 空から落ちてくる使徒に対して 3 人で攻撃をするあたりから人間関係が徐々に変化する. しかしアスカの乗った 3 号機が起動試験時に暴走. 使徒に感染したと見做され, ダミープラグが挿入された 初号機が 3 号機を叩きのめすのを見た初号機パイロットのシンジは, 心を閉ざしてしまう. しかし新たな 使徒がレイの乗った零号機を取り込むのを目の当たりにして, シンジは再度, 初号機へ乗り込み使徒を退治 するが, それは活動限界を越えた暴走であった
人間関係や人との距離感に対する悩みの描き方は good だが, それよりも私としては, エヴァの動きの 気持ち良さをについて書いておきたい. 空から落ちてくる使徒に対して全速疾走する 3 体のエヴァ. 特に シンジの乗る初号機は目標に一番近かったこともあり, 外部からのアシストを受けながら進路を変え, 直線コースになってからは音速を越える走りを見せる. 操縦者と指揮者の阿吽の呼吸や, 生き物と見紛う ようなエヴァの動きに, 鳥肌が立った. またダミープラグで動く初号機, ビーストモードに入った 2 号機, 暴走した初号機などの, 理性を失い本能のみで動くかのようなエヴァの姿には, 理解できない対象に抱く 恐怖心のようなものを感じた. アニメの表現力の進化ー表現者の進化と表現技術の進化ーを見せつけられる 映画である
次回作 「Q」は 2012 年秋の公開予定 である. 観に行くか, レンタルを待つか, TV 放送を待つか