2011年6月29日水曜日

見える化

職場を整理していたら, ホワイトボードが 1 つ余った. 捨ててしまうのももったいないし, 何かに活用できないか, ひとり勝手に考えている

工場とかに行くと, 今月の生産目標に対して現在の進捗がどうだとか, ラインでは今は こんな製品を生産していますとか, 掲示物を使って上手に「見える化」されていることがある. 自分の自分ひとりで抱え込むのではなく, 第 3 者にも分かるようにすれば, そこから何かの 気付きが生まれて, よりスムーズに仕事が進むことを期待して, 「見える化」が進められている. 職場で余ったホワイトボードも, そんなふうに活用できないか?

ふと, 中学生の頃に通っていた近所の英語塾のことを思い出した. そこでは, 3 か月だったか 半年かごとに 1 冊のテキストが渡される. テキストと言っても短いストーリィが英語で書かれて いるもので, 小学生用のテキストはほぼ絵本のようなものだ. そのテキストを使って, ページ毎に, 意味は分からずとも読む, 訳す, 覚えるという勉強をその期間でこなすのだが, 塾生全員の進捗が教室に張り出されていて, さぼっていると一発でばれてしまうのだが, ある意味で励ましにもなった. そんなことが, 職場で余った ホワイトボードを使って実現できないか?

私の職場の業務は非定型のものが多く, 標準化が難しい. でもそれは, そう思い込んでいるだけかも しれず, 標準化が難しいとはいっても 1 週間や 1 か月の計画は立てられるし, その計画を基準にして 進捗を評価することは可能だと思う. 途中で仕事の進め方が変わったら, そこで計画を変えれば良い. 自分の計画を監視されているようで嫌な感じを持つかもしれないが, 慣れればメリットのほうが多いような 気がする

2011年6月25日土曜日

「失敗の効用」 (外山滋比古, みすず書房) 読了

外山先生のエッセイ集で, タイトル「失敗の効用」はその 1 つ. 筆者流の ものの見方・考え方に, はっとするところもありました

私にとって耳が痛かったのは, 人に合わせて食事をするというマナーについて. 会社の食堂で同僚と食べるときは問題ない (みんな, 食べるのが速いから) のだが, それ以外の場面ではどうしても私は先に食べ尽くしてしまい, 時間が余ってしまうのだ :-p

2011年6月19日日曜日

「天と地の守り人」 (第一部, 第二部, 第三部) (上橋菜穂子, 新潮文庫) 読了

南の国, タルシュ王国が, 北の国々への侵略を開始し, 新ヨゴ皇国に兵を送る準備を進める. 新ヨゴ皇国は鎖国し, 国内の戦闘体制を整えようとするが, 戦に慣れていない新ヨゴ皇国内には 様々な歪みが生じる. 状況を打開すべく一か八かの賭けに出たチャグムは, 新ヨゴ皇国では 死んだものと思われていたが, バルサにはチャグム探索の依頼が来る

チャグムの長い旅とバルサの人生の総決算というようなストーリィ. 全てがハッピーエンド というわけにはいかないが, 収まるべきところに収まった感じだ. 個人的には, 呪術師としての タンダの活躍をもう少し見たかったが, タンダに対するバルサの想いも伝わってきたし, それは それで良かったと思う

ラスト, 帝とチャグムはもっと激しく対立するかと思ったけど, 案外と帝は大人しかった. 神の子としての自分の立場を知りつつも, 自分の力の限界を感じていたからか? 「天の神に責任を あずけ, だれもが真実を見ようとしない, 無責任な国」というチャグムの想いは, 日本の置かれた 状況を示唆しているようにも感じる

というわけで, 守り人シリーズ, 文庫本でコンプリートとなりました :-)

2011年6月5日日曜日

「理系バカと文系バカ」 (竹内薫, PHP 新書) 一応読了

とかく日本では「理系」「文系」と分類したがるが, 両者の典型的な思考・行動パターンを 指摘した上で, 要はバランスが大事だよということを説いた本. 書いてあることはいちいち もっともなのだが, 馴れ馴れしい文体は私の好みではない :-p なので筆者の竹内薫さんの 評価も私の中ではイマイチだったのだが, 日経新聞の夕刊の書評欄で科学分野を竹内薫さんが 担当されていることを最近知って, 評価が上がりつつある

本書の最後に挙げられているオススメ本の中に「エッジ」 (鈴木光司) があったことも, 私の中での評価を押し上げている