2009年6月28日日曜日

展覧会 2 つ

気になってる展覧会を 2 つ

サントリーミュージアム [天保山] ; 2009 年 7 月 25 日〜 10 月 12 日, 「スタジオジブリ・レイアウト展」. 「約 1300 点ものレイアウトを関西で初めて公開」という, ボリュームのある展覧会. 混雑を避けるため, 休みを取って平日に見に行きたい

京都国際マンガミュージアム ; 2009 年 7 月 11 〜 8 月 31 日, 「妖怪天国ニッポン ―絵巻からマンガまで―」. 兵庫での展示物をベースということなので, ちょっと楽しみ

2009年6月27日土曜日

「他力本願」 (押井守, 幻冬社) 読了

「スカイ・クロラ」を通じて, 押井の映画観が述べられている. またエピローグでは押井の半生が描かれている. 押井が映画を作る際に何を考えているのか, どう進めているのかが丁寧に書かれており, 「アニメーションの見方」みたいなものが見えてくる. 面白かった

アニメーションが実写と決定的に違うのは, 演出に偶然が入らないことだと言う. その点では, アニメーションの監督は全能である. ただ, そうは言っても 1 人では映画を作れないので, そこに協業の面白味が出てくるのであろう. 仕事でリーダのポジションにある人も全能である. ただ, アニメーションの監督ほどに読み切って仕事を進められているか, 考えさせられた

「スカイ・クロラ」では俳優から声優を選ぶことになったが, もし押井が全く自由に声優を選べたら誰を選んでいたのか, 興味がある

ヤマハの株主優待到着

ヤマハから株主優待のレトルトカレーが届いた. よく見かけるレトルトカレーよりも, ボリューミー :-)

で, 配当がもらえるのはいつだろう?

MUJI・ふぞろい付箋紙パック

MUJI のお店で, 「ふぞろい付箋紙パック」というのを見かけて購入した

切れ端なのでいろいろな形状が入っているが, これだけ入って 105 円は割安だと思う. 私は, 割と大きめのものが入っているパックを選んで購入. 定型サイズの付箋紙があっての「切れ端」なので, 数量としては「切れ端」のほうが圧倒的に数が少ないとは思うが, 定番として売り続けてもらえるとありがたい

2009年6月21日日曜日

2009 年 1Q のアニメを振り返る

見ているアニメを, ちょっと振り返ってみたい

獣の奏者エリン ; カザルムで王獣の世話を勉強するようになったエリン. 最近は挿入歌が毎回入るのだが, 話を延ばしているようにも感じる. 第 24 話ではこれまでと違う挿入歌が入ったが, エンディングのスタッフロールで挿入歌の説明が無かったのが気になる

東のエデン ; 今度の放送で最終回だが, 年末年始に映画が 2 本公開になるらしい. 前売券を買っとくべきか? 川井憲次の, 動画を決して邪魔しない音楽がいい

後は映画公開に向けて盛り上がってる (?) エヴァ関連を miss しないようにしないと

「怪 vol.0026」 (カドカワムック 306) 読了

久しぶりに発売された「怪」. 短篇小説の量も増えていて, 読み終えるのにえらい時間がかかってしまった. 京極の豆腐小僧の話は妖怪の成り立ちをわざと意識して描かれていて, 京極の難しい妖怪観が分かった気がする. 大塚の「木島日記」の続編も, 今後が興味津々

「響きの考古学」 (藤枝守, 平凡社ライブラリー) 読了

古代ギリシャ, 中国, アラブ, ヨーロッパ, 現代と, ピタゴラスの音律から 12 音平均律までの歴史を紹介しつつ, 純正律への回帰を主張する本. 音楽の理論的な部分がすっぽり抜けている私には話についていけない部分も少しあったけど, 分数やセントなどの数字で音の高さが詳しく示されていたので, 筆者の主張は分かったつもり. ただ実際に音を聞いてみないと, 実感を持てないかなぁ… (そこは, 筆者なり現代音楽家の CD を買ってねということか?)

1 オクターブの分割の歴史はなんとなく分かったのだが, なぜラが 440Hz 近辺なのかがまだ分からない. 人間の声の高さに基づくものなのだろうか?

2009年6月20日土曜日

9 週間後のアボカド

まだ芽が出てこないので, 最後のカケということで土に植えてみた

土に植えることには, 水分を確保しつつ通気性も得られるという, 一石二鳥の効果がある. また, 保温効果も期待できるかもしれない. これでしばらく様子を見る

3/2 vs 2^(7/12) の失敗

3/2 vs 2^(7/12) を作って「違いが分からないのはなぜだ?」といろいろ考えていたのだが, シンプルな正弦波で音を作ったために倍音が発生せず, そのために違いが分からないのでは? と考えた

具体的には「ラ (A)」と, その 5 度上の「ミ (E)」の和音を作る際, この 2 つの音だけでは周波数が離れすぎていて音が濁っているか否かが分かりにくい. しかし倍音が存在する場合, 「ラ (A)」の 3 倍音と「ミ (E)」の倍音が同じ音 (もう 1 つ上の「ミ (E)」) になるため, そこでの周波数が一致するか否かで音の響きが変わってくるはずだ

倍音を含む音をどうやって合成しようかと思い, のこぎり波や三角波を考えたが, Wikipedia にすでに音のデモがあった. のこぎり波は, 昔のゲームの音っぽい. のこぎり波をそのままデジタイズするのではなく, サンプリング周波数の半分の周波数まで考慮したフーリェ級数をデジタイズするほうが音がきれいになるとのこと

デジタル化されているとはいえ, 3/2 vs 2^(7/12) では完璧に正弦波の音を作った (サンプリング周波数程度のノイズがあるはずだけど, 人間の耳では分からないはず). しかし現実の世界では, 仮にモノコードのようなシンプルな楽器にも必ず倍音が含まれていて (弦の振動が正弦波でも, 楽器の形によって音が変わってしまうため), 完璧な正弦波は取り出せない (そういう意味では, コンピュータで完璧な正弦波を合成しても, スピーカによって音が変わるので, 完璧な正弦波を聞くことはできない). 歪んだ音しかこの世には存在しないが, その歪みのせいでハーモニーなど音の世界が豊かになっているのだと思う. なんとなく不思議だ

2009年6月14日日曜日

3/2 vs 2^(7/12)

今, 「響きの考古学」 (藤枝守, 平凡社ライブラリー) を読んでいる. 読み終わったら感想を書くつもりだけど, 音の高さ (周波数) の違いを言葉だけで説明されても実感がわかないので, 実際に音を作ってみた. 音だけでは寂しいので, ポンチ絵もプラスして動画にした. 動画を Blogger に載せるとどうなるのだろうか? というテストも兼ねて, こうして書いてみる

基準の音を 440Hz の「ラ (A)」とする. 5 度上の「ミ (E)」は, 12 音平均律の場合は 440Hz × 2^(7/12) = 659.255Hz. 一方, ピタゴラスの音律では 440Hz × (3/2) = 660Hz になる. これと, もう 1 オクターブ上の「ラ (A)」, 880Hz を組み合わせて和音にしてみた

これを何度も聞き比べたけど, はっきり言って聞き分けられない. 私の耳は, その程度か :-)

ちなみに音データの作成は, ネットの情報を参考に自作した C 言語のプログラムで各周波数の raw データ (16bit, 符号付き, サンプリングレート 44100Hz) を作成し, SoX で和音にして wav に変換. 画像は tgif で作成. 音と画像の合成には, TrakAxPC を使用. 12 音平均律の場合に音が変になるときがあったので, そのトラックだけクオリティを上げた (それでもイマイチな感じがする). このあたりも, いつかまとめておきたい

「粉体の科学」 (神保元二, 講談社ブルーバックス) 読了

粉末の粉砕や挙動などの粉体工学に関するトピックスを, 筆者の想いも込めてまとめた本. 1985 年の出版ということで最近の話題 (より細かい粉末や, 粉体の挙動に関する最近の分析など) はないが, 基本的な粉末の不思議さはきちんと書かれており, 粉体の特徴を俯瞰するには良い本だと思う

粒子サイズが小さくなると, 粉末の動きは空気 etc による移動よりもブラウン運動によるランダムな動きが支配的になり, 例えば空気の流れで粉末を管で移動させようとしても, ブラウン運動により管壁にくっついてしまう確率が高くなるという指摘は意外で面白かった. 粉末の挙動に関して, 基本的だけどまだまだ知らないことがたくさん残っていそうだ

映画「宮本武蔵 —双剣に馳せる夢—」

押井守の原案・脚本による映画「宮本武蔵 —双剣に馳せる夢—」が, 昨日から公開されました. 関西では, 今のところ上映しているのは梅田

う〜ん, どうしよう?

2009年6月13日土曜日

そして, ポインセチア

ポインセチアは, 相変わらず葉を広げている

根元に小さな葉っぱがあるのだが, 日が当たりにくせいか, なかなか大きくならない. 少し心配

8 週間後のアボカド (種)

だいぶ気温が高くなってきましたが, アボカドの種は特に変化を見せません…

2009年6月7日日曜日

「予想どおりに不合理」 (ダン・アリエリー, 早川書房) 読了

「行動経済学」という分野のトピックを示し, 人間の行動が, 従来の経済学が想定しているのとは違って, どれだけ不合理か, そしてその不合理さがどの程度一般的で予測可能かを説明する本. 選択肢が多く全部を比較検討しづらいときは, 比較しやすいいくつかを検討して判断してしまうことや, 最初の行動が深く検討したものでない場合でも, 過去との一貫性を重要視して, それ以降の行動が最初の行動の影響を受けてしまうなど, よく体験することがわかりやすい実験結果とともに説明されていて, 面白かった

私は特に, 考えや行動に一貫性があることが大好きで, 朝令暮改は嫌いなタチであることを自覚している. 本書によれば, この弊害として, 最初の行動 (それが熟慮の結果であってもそうでなくても) に後の行動が引きずられやすいことが挙げられる. また不正をしたいという魔が差したときに, 屁理屈をこねて自分の行動を正当化する傾向もありうる. ほどほどに注意したい

2009年6月6日土曜日

プラスの A4 ノート

プラスの A4 ノート (B 罫, G 罫) をアスクルで安かったので試しに買ってみた

特に 5mm 方眼の G 罫は, このカテゴリのノートが少ないこともあって, いい感じのノートだと思う. B 罫も特に問題は無いので, リング式でなくても良い用途に使っていこうと思う

リング式の特徴は, 折りたためるので小さなスペースで書き込めること, 折りたたんだまま持ち運んですぐに記入できることなどの機動性が挙げられる. 一方, 最近感じているのだが, 折りたたんだまま書き込んでいると視野が狭くなったような錯覚に陥ることがある. ゆったりとした気持ちで発想したいときなどは, リング式でも意図的に開き, A3 サイズにして使うこともある

アボカド, 7 週間経過

まぁ, 相変わらず芽や根は出てこないわけで…

亀裂がちょっとだけ広がったような気がするけど, 私の期待が単にそう感じさせているだけなのかもしれない. まだまだ頑張ります

定例ポインセチア

向きを変えて 1 週間が経過したが, 大部分の葉っぱの向きが変わってしまった気がする

まだまだ葉っぱが出てくる気配がある. どこまで増えるのだろう?

「黄泉がえり」 (梶尾真治, 新潮社) 読了

熊本の一地方で, 死者がよみがえり始める. 役所はよみがえった人のための戸籍を準備し, よみがえった人が社会で認知され, ようやく世間が落ち着いてきた頃, 熊本が大地震に襲われ, よみがえった人が全員いなくなるという噂が流れ出す

映画にもなった「黄泉がえり」だが, たまたま図書館で原作を見つけたので, 読んでみた. よみがえった人と地震の関係など, 映画では象徴的にしか描かれていなかった部分に対して, ある解釈が示されており, 原作は SF っぽさが強調された作品になっている. しかしそんな中にもいくつかのイレギュラー (ルール違反) があり, ストーリィとしてはそのほうが良いのかもしれないが, 秩序だった世界が好きな私としては気になった

原作の SF っぽさが心地良いので, この作家の作品をいくつか読んでみたい