2010年9月26日日曜日

Eraser / 消しゴム

This is my eraser. I bought it four or five years ago, when I took an examination of technical illustration. And I think this will be the last eraser unless I lose it, because I do not often use pencils now.

I wonder how many erasers are needed in my life. If I use them carefully, only less than ten erasers are required. But when I go to the stationary shop, I find that many erasers are sold. Considering the population, too many erasers are manufactured, and most of them are lost, aren't they? It's a pity...

これは, 私が今使っている消しゴムの写真で, 4, 5 年前に買ったもの. ちょうどテクニカルイラストの検定試験を受けるときに, 現役で使っていた消しゴムを 置いてきてしまったので, 新規に購入したものだ. そして普段はそんなに使わないので, この消しゴムが, 多分,生涯で最後の消しゴムかな? と思う

ときどき, 一生涯で必要な消しゴムの数ってどれくらいだろう? とか思う. 気をつけて使えば 10 個もあれば十分ではないだろうか? でもお店に行くと たくさんの消しゴムが売られていて, 人口を考えても多すぎる消しゴムが生産されているように 感じる. ということは, ほとんどの消しゴムは途中でどっかへ行ってしまっているのではないか? とか思う. 悲しいことである

効率と修行

仕事や生活面でよく「効率的に‥」などと言われる. 例えば勉強するにしても, その道に詳しい先生や本に接することで, 効率的に知識を吸収できる. けど, このような効率的な方法では, 教えてくれる先生や本を越えることはできないんじゃないだろうか?

今年の 11 月に 3 度目の 工業英検 1 級のチャレンジをする 私は, これまでの「効率」的な勉強法から, 言わば「修行」的な勉強法に切り換えた. 何を しているのかというと, 過去 4 年分の問題をひたすら繰り返して解いている. 過去 4 年に した理由は, それくらいやればおおよそ全ての出題パターンは網羅できるだろうという考えから. ひたすら繰り返す理由は, 仮りに合格点が 80 点だとしても, 80 点で満足せずに 100 点を狙うことでレベルを上げるためである

例えば禅問答では, 師の出す課題を弟子が考えるが, 師は答えを言わない. これは 答えの正誤に着目しているわけではなく, 答えを考える過程を重視しているからだと思う. 武道の上段者も似たようなもので, 上段者に教える人などいないから, 上段者は多分, ひたすら基礎を繰り返すことで自己を高め, より高いレベルを目指しているのだと思う. これと同じようなことを, 英語の勉強に取り入れたつもりである

こういったことは, 非効率である. 普通の視点で考えれば, 武道の 5 段と 6 段は 一緒かもしれない (普通の暴漢なら倒せる) し, 工業英検の 2 級と 1 級は同じかもしれない (給料に手当てが付くわけでもない) し, テストの 80 点と 100 点は同じかもしれない (試験に合格していれば 80 点も 100 点も一緒だ). しかしこのような「効率」ではなく, 「修行」をしないと届かない世界もあり, 工業英検 1 級はそういう世界なのではないか? と思って, 今はひたすら同じ問題を解き 続けている. 新しい知識を身に付けるという「効率」ワールドの住民から見れば非効率な ことをしているように見えるが, やってる当人は「修行」と開き直れば「効率」の誘惑に 打ち勝てる

今年, 「効率」だけでは到達できない世界に, 私もたどり着けるだろうか?

P.S. 日本工業英語協会 の web page を見たら, 来年度から 1 級の試験回数が年 2 回になった. これの恩恵を受ける前にケリを付けたい

2010年9月25日土曜日

「カラフル」 (森絵都, 文春文庫) 読了

罪を犯して死んだ魂が, 本来は輪廻のサイクルから外れてしまうところを, 抽選 (!) に当たったため地上に戻って修行するチャンスを与えられる. 地上でその魂に与えられた体は, 中学 3 年生で自殺をした男の子のもの. その男の子になりかわって生活していくうちに自殺した原因を知り, 鬱々とした日々を過ごす

誰もが傷を抱えて生きているけど, そうなんだけど世の中には良い事が溢れているという ことが, 押し付けがましくなく伝わってくる. レンタルが始まったら, アニメ版も見てみたい

2010年9月18日土曜日

「芸術新潮 2010 年 8 月号」 読了

特集は「水木しげる・その美と特質」. 鬼太郎, 悪魔くん, 河童の三平などの 作品を振り返りつつ, 水木の戦争体験や紙芝居, 貸本, マンガの足跡をたどる. 「意外な真実」みたいな驚きは無かったが, 水木しげるの絵は努力の上に 成り立っているという認識を新たにした

「蒼路の旅人」 (上橋菜穂子, 新潮文庫) 読了

南の国, タルシュ帝国が, その侵略の手をサンガル王国から新ヨゴ皇国へ伸ばす. 新ヨゴ皇国の王と対立する皇太子・チャグムは, 解決のための旅に出る

新ヨゴ皇国という小国の, しかも王と対立する皇太子のチャグムは, 自分の今の力の限界を見極めつつも, 民のために何ができるかを考えて, 行動に移す. 続きが楽しみである

Moving my web pages to XREA

Several days ago, I got an e-mail from Infoseek/Rakuten, and it said that the free web page service called "isweb light", which I have used for many years, will be closed at the end of October. To continue showing my web pages, I must search another free web page service.

Fortunately, I have an account on XREA, so I transfered my web pages to XREA this morning. I think there is no trouble around my web pages on XREA, but if you have any troubles, don't hesitate to ask me.

/.-j でも 話題になった が, 私が長年使用していた「isweb ライト」というサービスが 10 月末という短期間で終了となってしまうことになった. 最近はほとんど休眠状態のページ群だが, 捨ててしまうのは惜しいので, 別の無料サービスを探すことに

幸い, XREA にもアカウントを持っていた (こっちも重度の休眠状態) ので, ひとまず XREA にデータを転送. 一部の設定はいまだ変更中だけど. 多分これで OK のはず. 私のページを見てくれている奇特な方がいて, もし運悪くエラーに遭遇したら, 連絡を もらえると助かります

blog や twitter などお手軽なサービスで好きなことを書き散らかすことができると, 私自身もしっかりとした web page を作りたいという欲が薄れてしまっている気がする. 更新されないページが多い → ページビューが少ない → 広告媒体としての価値が低い → もうからない, ということは分かるけど, 告知から 1.5 か月で終了というのは 短くないか? そもそも「isweb ライト」は Tripod から引き継いだものということを 考えると, 引き継いだ情報を捨ててしまうというところの責任感みたいなところに, ちょっと腑に落ちないところもある

2010年9月12日日曜日

時間に対する感覚

先日, 出張に出た際, 電車の乗り換えのタイミングで弁当を買うことになった. 乗り換えの時間はそれほど無かったので, 私は駅の売店で買おうと思っていたのだが, 一緒に行った人はデパ地下に行くと言う. 私も着いて行って弁当を買い, 駅のホームへ行くと, 1 分くらいの余裕で電車に間に合った

もう 1 つ, これも出張のときの話だけど, 出先で少し遅くなったので 電車の時間を変更した. 私は 30min くらい先の電車に変更して, お土産屋でも ぶらぶらしようと思っていた. けれど一緒に行った人は 15min 後くらいの電車にして, お土産にビールとつまみも買って, 無事間に合った

私は約束した時間に遅れるのが嫌い (遅れないことに拘っているという感じか?) なので, 時間に対してかなり余裕をもって行動している. 目的地に 30min 前に着いて, 本屋で 時間を潰すというのはザラだ. でも, 時間の感覚が違う人と行動を共にすると, 時間に対する余裕度をもう少し短くしても良いのかな? とも思った. 日頃から, 行動に対する時間の目安 (弁当を買うのに○min, お土産を見るのに○min という感覚) に 注意すると, 良いことがあるのかもしれない

今度, 独りで出張するときも, デパ地下で弁当を買ってみよう

「やっちゃれ、やっちゃれ !」 (坂東眞砂子, 文藝春秋) 読了

住民投票の結果, 高知県が日本国から独立した. 世界的に認知してもらうために 諸外国を回って承認を集める一方, 日本国との物価の違いから日本国からの輸入品の 値段が上がり, 住民は不便な生活を強いられる. そんな中, ある事件が起こり, 独立の動きに変化が生じる

各世代で, 自分の信じる道を進む女性を描いた, 坂東らしい作品. ただし 舞台設定が現代なので, 高知県の独立という非現実的な話なのにもかかわらず, 非常にリアリティがあって面白かった. 女性に従属するものとして男性が描かれることが 多いが, そんな中で長谷と悠斗のやりとりが心に残った

2010年9月5日日曜日

「6 ステイン」 (福井晴敏, 講談社) 読了

緊迫感のある短編 6 つ. 福井晴敏の長編のエッセンスを, いろんな立場の人を 主人公にして物語にした感じ. 「畳算」の破れかぶれ感とか, 「920 を待ちながら」の ギリギリ感が良かった

特に規律が重視される自衛隊組織, 上からの命令に疑問などを挟まずに従うことを 求められる人々が, そうとは分かっていても押し殺し切れない自分と対峙し, ギリギリの ところで選択を迫られる緊張感. 物語の世界とは言え, 人間らしさとは何かと 考えてしまう