2012年1月29日日曜日

貿易赤字

(注) 私が製造業に従事している人間であることを割り引いて読んで下さい

1/25 の日経新聞の夕刊に日本が 31 年ぶりに貿易赤字になったという記事があり, 同 1/27 の朝刊には日本は投資の国際化に遅れているという記事があった. 同じ記事には 「『輸出立国』から『投資立国』へ」という文言もあったが, 私には投資で儲かる理屈が よく分からない. 投資先が儲かるから投資家が儲かるのであって, そうならば投資先の 仕事を直接自分でやったほうが儲かるのではないか? と思ってしまう

1/27 の記事に出ていたユニ・チャームの例のように, 新興国の需要にスピード感を 持ってついていくためとか, 1/26 の日経新聞の朝刊に出ていたように中国・韓国が日本の 知財を狙うためのような投資は理解できるのだが, それは自社が儲けるための手段で あって, 投資自体が本業ではない

また 1/26 の日経新聞の朝刊によると, アメリカの一般教書演説では製造業を強化するための 税優遇が述べられていたとか, 1/24 の日経新聞の朝刊に出ていた記事 (大元は FT だが) では インテルの強みは製造技術というような記事をみると, やっぱり自国の製造業で頑張らなければならないと 思ってしまうのだ

投資立国の課題は, 国内の雇用確保が難しくなる点にある. これについては 1/26 の日経新聞では 海外の直接投資を呼び込む「開国」が必要と書いてある. 「開国」自体の是非は置いておくとして, 海外からの投資を呼び込むくらいなら, 日本から海外に投資する一部を国内に回せば良いんじゃない? と 思う

というわけで, 私は明日からも製造業で頑張ります (1/26 の日経新聞の朝刊などに 出ていたように, 「効率」には気を付けないといけないけどね)

「ローマ人の物語 <3> ハンニバル戦記 <上>」(塩野七生, 新潮文庫) 読了

カルタゴと争った第 1 次ポエニ戦役と, その後. 第 1 次ポエニ戦役が長期に渡ったとはいえ, 開戦当時, 海軍を持っていなかったローマ軍が, 軍船を所有していたカルタゴと戦い, 最終的には 勝利してしまったのは凄いことである. 戦いながらも学び, 自ら考えることの重要性が示唆される

「ローマ人の物語 <39> キリストの勝利 <中>」(塩野七生, 新潮文庫) 読了

副帝ユリアヌスが皇帝となってから死ぬまでの物語. 大きな改革というものは急いで行い, そして その定着に時間をかけなければならないということか? 文庫本版の最終ページのユリアヌス像が 感慨深い

2012年1月21日土曜日

「リーダーシップ - 胆力と大局観」 (山内昌之, 新潮新書) 読了

歴史からリーダーシップを掘り起こした本. ハウツー本のように ストレートには書かれていないので, 読み砕いて吸収するには 少し時間がかかりそうだなぁと思った私は, 将の器ではないのか?

心に残ったフレーズは, 「目の前の悲惨に目を覆われて 全局を忘れてはならない」と「運も実力のうち. 運が 尽きるのも実力のうち」. 肝に銘じます

2012年1月15日日曜日

「怪 vol.0034」 (角川ムック 406) 読了

特集は「噂」. だが一番衝撃的だったのは「木島日記・完結編」. 「救済の山」の異様さも, 「木島日記」で吹き飛ばされてしまった感じ

今, 収納場所に比べて本が多すぎるので, 片っ端から Cut & Scan しているのだが, 「怪」はどうしてもそのままで残しておきたいものの 1 つ. だが, スペースが無いという問題は 如何ともし難いので, 「スキャンできるだけ, 昔に比べればマシなのだ」と自分を納得させる しかないのか?

「ローマ人の物語 <38> キリストの勝利 <上>」(塩野七生, 新潮文庫)

いろいろあって唯一の皇帝になったコンスタンティウスと, 副帝として 活躍したユリアヌスの話. 嫌いだからといって排除してしまうといざというときに 困ってしまうということと, 勢いに乗れば何かを成し遂げることができるというのが 教訓か?

「くちぬい」 (坂東眞砂子, 集英社) 読了

東京から高知に引っ越してきた夫婦は, その村に溶け込もうと努力をしたのだが, ふとしたきっかけから嫌がらせを受けるようになる. 人の意識も放射線も, 見えないから 怖い, そんなことを描いた話

そのきっかけは第 3 者から見れば些細なことなのだが, 当事者にとっては 大事なことだった. ただその当事者の考えも, 閉鎖的な社会の中で少しずつ 捻じ曲がっていってしまったというのが, 悲しいところである

2012年1月4日水曜日

変化を常態と考えて行動する - 2012 年抱負

ここしばらく, 2 ~ 3 年で職場や上司が変わっている. 世の中の変化を考えれば, それに応じて仕事環境が変わるのは, 当然というか必然である. そこで 2012 年は, 「変化を常態と考えて行動する」を抱負にすることに決めた

変化を常態と捉える結果として, 変化に対する心構えを新たにする必要がある. 変化に対する心構えは, 大きく 3 段階あると思う

  1. 既に起きた変化に対応できる基礎体力をつける
  2. 変化を予測する
  3. 自らが変化を起こす

【既に起きた変化に対応できる基礎体力をつける】 野球で言えば, 打者が打ったボールに対して, 野手は素早く反応し, ボールをキャッチするようなことである. これができるようになるためには, 基礎体力を充実させる必要がある. 野球なら脚力や腕力などであり, 仕事では知識や技術・技能といったところである. その仕事をするヒトとしてのポテンシャルを 少しでも高めていくという努力が必要である

【変化を予測する】 再び野球に例えれば, 打者によって守備位置を少し変えたり, ビッチャーの配球を読むということである. この先, 何が起こるかを見通して, 事前に予測し, 準備する. 「当たるも八卦, 当たらぬも八卦」的な部分はあるが, それでも例えば高齢化社会とか省エネルギなどの大きな 変化は間違いなく訪れるので, そういうことに対して布石を打っておくことが重要である

【自らが変化を起こす】 非常に分かりやすい例は Apple の iPhone や iPad で, 競争のルールを自らが作り出してしまうような, 破壊的イノベーション である. そこまですごい例でなくても, 例えば外食における「B 級グルメ」は, ハンバーガーようなファーストフード店とも, ミシュランに格付けされる有名店とも違う価値を 出しており, 破壊的イノベーションだと言える. 企業として破壊的イノベーションを起こすのは 困難なのだが, 個人としてはルビコン川を越えるようなことも考えなければならないと思う, 今の時代は

というようなことを念頭に置き, これらを実現するための行動を考え, 日々実行していこうと思う (実行内容は 1/7 ~ 9 の連休に考えます :-p)