先週放送された NHK スペシャル「メイド・イン・ジャパンの命運」を視聴. 同時 8 番組の地上波デジタル番組を録画できる CELL REGZA を開発する東芝と, 台湾系 EMS に生産を委託して, またそこを起点に他メーカにも供給してライセンス料も得ようとする JVC ケンウッドを追っていた. 東芝では, CEATEC 直前までソフトのバグに苦しめられている姿や, かつてブラウン管 TV の生産をしてた深谷工場に生産や雇用を残そうとする姿が, JVC ケンウッドでは EMS を活用するもコスト要求が厳しい場面や, 世界を相手にする新しいビジネスモデルを確立しようとする姿が印象に残った
日本のメーカの存続と, 日本での雇用の確保という 2 つの側面があると思う. 前者については, 世界のメーカがライバルになった現在では当然だが世界市場を相手にしなければならないが, 今までの結果を見ていると日本のメーカは世界市場を相手にするのが苦手だ. 私もメーカに勤める人間なので, 「じゃあ, どうすればいいのか?」ということを考え続けなければならない. 後者については例えば農業のように「日本の製造業を保護する」みたいな考え方もあるだろうが, それができるためには日本を養える別の産業が興らないとダメだ. 答えは分からないが, 1 つ言えるのは, メーカも労働者も今の姿のままではダメだということだと思う