2011年11月13日日曜日

シャチハタ不可

会社に提出する書類を眺めていたら, 押印欄に「シャチハタ不可」と書いてあった. ゴム印で, 背後からインクがにじみ出てくる便利なアレだが, それではダメということだ. 印影を見ても, お手軽ゴム印と普通のハンコの区別なんて付かないだろうと思いつつ, 気が小さいのと, 普通のハンコを儀式的に押す作業は嫌いではなかったので, 素直に普通のハンコで押した

会社の名前や特定の商品名がモノの代名詞になることは割と普通のことで, ホッチキス (会社名) とかセロテープ (ニチバンの商品名) とか, ちょっと前だとゼロックス (会社名, コピー機) とか, 私の範疇には シーケンサー (三菱電機の商品名) いうものもある. 多分, その会社が先駆的な 商品を世に出すと, 一般名称が普及する前に, 会社名とか商品名で呼ばれることが定着して しまうのだろう

最近の商品で, こんなふうに目立つものはあるだろうか? Google の「ググる」は, 近い ものがあるかもしれない. iPhone は, スマートフォンの一般名化する前に, 各社から 様々なスマートフォンが出てきてしまったような気がする

2011年11月12日土曜日

「西の魔女が死んだ」 (梨木香歩, 新潮文庫) 読了

中学生のまいは学校へ行けなくなり, 母方の祖母の家でしばらく暮らすことになった. 祖母は実は魔女の血を引いていて, 祖母の家でまいは魔女の修行をすることになるが, 一番大事なことは「自分で決める」ということだった

生活の仕方とか人間関係の考え方とか, 祖母の考え方に私もいちいち諭されてしまう. 周囲に対して心を動かされず, 1 つ 1 つを自分で決めていく姿勢を大事にしたい

「虐殺器官」 (伊藤計劃, 早川書房) 読了

アメリカ情報軍のシェパードは, 世界で起こる虐殺を止めるための活動をしていたが, それらの虐殺には常にアメリカ人のジョン・ポールが関与していた. シェパードは ジョン・ポールを追い, 虐殺を扇動する目的や方法を知るが…

虐殺を扇動するほうも, それを阻止するほうも, あるいは兵士に麻薬を打つことも, 兵士にカウンセリングをすることも, 結局のところ善悪というのは相対的ということなんだろうか? 虐殺の文法とか, 先天的にそれを受ける器官を持つという発想は面白かった. 絵的には非常に 残虐なのだが

2011年11月6日日曜日

2012 年の手帳を悩む

毎年の恒例行事だが, 来年 2012 年の手帳をどうしようか, 気になり始めている. だが今日, バスの定期券を買いに行く道中で 1 つひらめいたので, 記しておく

私が手帳に期待する役割は, 次の 2 つだ

  • 日々の予定を覚えておく (会議などのスケジュールがバッティングしないように)
  • 1 日 1 日の時間割を意識する (その仕事に何時間かけるか? そして実際に何時間かかったか?)

今まではこれら 2 つを 1 冊の手帳で処理しようとして混乱していたのだが, ここは 割り切って, 「日々の予定を覚えておく」ほうを手帳の役割にして, 「1 日 1 日の時間割を意識する」は 別にしようかと思う. なので手帳としては, 見開き 2 ページに 1 か月があり, それ以外はメモスペースという イメージにしようと思う. 後者の役割については, 特に持ち歩く必要はないので, PC で管理するとか, 別のノートで管理するとか (A4 ノートに日々の ToDo を書いているので, そのフォーマットを変えて, 時間軸を追加しても良い) すれば良いと思う

こんな方針でもう少し煮詰めて, 無理が無ければ来年の手帳を買ってしまおう

【追記】 1 週間のページもある手帳にして, そこには朝食・昼食・夕食や, 使った金額などを 書くのもありか?

2011年11月5日土曜日

「やさしい生産システム工学入門」 (朝比奈奎一, 日本理工出版会) 読了

生産制御システム, 技術情報システム (CAD/CAM/CAE), 生産管理情報システムに 関して, 概説した本. 平易な内容で生産システムの全体像が示されており, 頭の整理に なった

これまで生産システムについてはつまみ食いだったが, 全体像を頭に入れることで, その生産システムの位置付けに対する理解が深まり, 他品種に展開するときや スケールアップする場合にいろいろな選択肢を考えられるようになると思う (そうなりたい)

「ローマ人の物語 <2> ローマは一日にして成らず <下>」 (塩野七生, 新潮文庫) 読了

貴族と平民の対立から, 国家を作り上げていくところまでの話. 個人の才能に過度に依存せず, 安定した国家を築くための様々な仕組みやインフラを作っていく姿が描かれている

この頃は, 政治≒国家の安定≒他国からの侵略を防ぐ, という図式が生々しい時代であり, 現代の (少なくとも日本の) 政治には欠落している重要な観点の 1 つを思い起こさせられる