2009年10月11日日曜日

「黒字浮上! 最終指令」(猿谷雅治, ダイヤモンド社) 読了

子会社に出向した社長が, 社員のやる気を引き出して, 短期間で業績改善を行った様を, 小説風に記した本. 取りうる選択肢が限られた中, 社長が自分の哲学に基づいて会社の改革を行っていく様子がリアルに描かれており, 感動的ではある. ただ穿った見方をすると「できすぎ」という気もするが, 一方で本書から何を教訓として得るのかという部分が読者に委ねられているようにも思え, 考えさせられる

後ろにある解説によると, 本書はもともとは倍の長さだったものを, ビジネス書にふさわしい長さに短くしたものだそうだ. そのために従業員とのぶつかり合いなどが削除されているらしい. 例えば営業部長に価格 10% up を指示した際に, 後々に何か悪いことが起こりそうなことが本文で示唆されていたにもかかわらず, それを受けるできごとが描かれていなかったのは, 本書を短くする過程で削除されてしまったからか?

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