2011年3月6日日曜日

「自分の頭で考えるということ」 (羽生善治, 茂木健一郎, 大和書房) 読了

棋士・羽生善治と脳科学者・茂木健一郎の対談. 脳をフルに使っている羽生さんの思考を, 脳に詳しい茂木さんが気の向くままに解明していく. 普通の人と棋士の, 脳の使い方の違いなどに興味津々

普通の人と比べたとき, 「棋士」の特異性は 2 つあって, 1 つは対局中は全て自分で考えなければならない ことと, もう 1 つは失敗をきちんと振り返ること. 将棋の世界でも情報量は増えているし, 過去の将棋を調べたり 他人の将棋を参考にすることは多いものの, 本番の対局中は結局は自分独りで考えなければならない. その あたりが普通の仕事人とは少し違う. 後者については, 普通の人間は失敗を自分のこととして考えたくない ものだが, 棋士は対局後に普通に自分の将棋を振り返っている. 失敗から学ぶためには無意識ではなく意識的に 学ぶ必要があり, 普通の人はそこから逃げてしまうものである

ホントに自分の頭を使って考えている時間は, 極僅かである. そこをいかに長く, 深く, 意図的に できるのかがポイントかと思った

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