2011年7月31日日曜日

「ダークゾーン」 (貴志祐介, 祥伝社) 読了

気がつくと, 軍艦島に似た「ダークゾーン」と呼ばれる空間にいた奨励会 3 段の塚本たちは, 異形の者となっていた. それぞれが役割を与えられていて, 自分たち = 赤軍は青軍と 7 局を戦い, 4 勝すれば勝ちとなるゲームに参加させられていた

ゲームの緻密な設定, ダークゾーンと現実を行ったり来たりする目まぐるしい舞台の変化, 多用された漢字, 映像化が困難なストーリィなど, 貴志 (棋士と同音ということに今気付いた) らしい 作品だ. ダークゾーンというありえない世界が舞台であるにもかかわらず, そこでの戦いには 大きなリアリティを感じて, ドキドキした

第七局, 青軍の歩兵が成ったとき, 塚本はペンタグラムで守っていたが, DF 1 体を実体化させて ヘキサグラムにしていたら, 可能性としてもう少し楽になったのではないか? なんて思ったりした

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