2012年3月4日日曜日

「Made in America - アメリカ再生のための米日欧産業比較」 (M. L. ダートウゾス, 草思社) 読了

本書は, 今から 20 年以上前の 1990 年発行であるが, 当時, 諸外国 (日・欧) に 対して米国が勢いを失っていた理由を, MIT の先生たちが分析したという内容に なっている. だいぶ前に 日経新聞 で 元東大総長の 小宮山先生 が 本書に言及しているのを見て, 読んでみた

20 年後に読んでいるせいかもしれないが, 書かれていることに大変納得できるとともに, そんな米国の後ろを追いかけている日本 (例えば短期の業績評価なんていうのは, 米国の 後を追いかけている一例だと思う) の姿に, 不安を感じてしまった. 国際競争の世の中だから 国際ルールに合わせるというのは分かりやすい考え方だが, 無意識のうちに組織や事業が ルールに従属しているということは避けなければならない, と思った

1990 年代の米国が何を考え, 何をしたかを学ぶことは, 日本の厳しい製造業に身を 置く人間として, 何か得るものがあるのでは? と思った

いつも通り楽天ブックスへリンクを張ったが, 本書を入手する現実的な 方法は, オンラインで古本を探すことだと思う

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