2013年12月20日金曜日

おっさん, 元気か?

2013 年の 新語・流行語大賞 が少し前に発表された. だけど私と しては, 林先生の「今でしょ」は TV CM で見ていたものの, 「あまちゃん」と「半沢直樹」は 1 度も放送を 見ていないし, 滝川さんの「お・も・て・な・し」も大賞受賞の際に見ただけだった. ひょっとして私は世の中から 取り残されているんじゃなかろうか? とか思っていた

そんな中, R25 の 2013.12.05 (No.341) の連載「結論はまた来週」に, 新語・流行語大賞の言葉は本当に流行っているのか? という指摘を見つけ, 私の実感もさほどずれていないことを 確認して, 少しほっとした

ただ, 新語が使われていないのは仕方ないにしても, 流行語を日常生活で聞かないのは何故か? ということが 気になって, 頭の片隅に置いて考え続けていた. そして, ようやくヒントを掴んだ. これまた R25 の 2013.12.19 (No.342) の 読んでるつもり? から なのだが, そこでは「読書にも安心感や安定を求める 2013 年のメンタリティ」とあり, 流行語を日常生活で 聞かないのも, そんなところが理由ではないかと思った

流行語になるような言葉なら, 日常生活で使われる前からそれなりの人が耳にしているはずである. ただ, それを日常生活で使うには, 低いハードルを越える必要がある. 身の回りの誰かがそのハードルを越えて 流行語を日常生活で使えば, 周囲の人も同調して使い出す. ただ「安心感や安定を求める 2013 年の メンタリティ」は, その低いハードルを越えることさえも拒否しているのではないか? お調子者なら簡単に 越えられたハードルだったのに, 変化を嫌う空気が, そのハードルを高くしているのではないか? 私の中では そんな結論に至った

じゃあ, どうすれば良いか? 少し前の時代には, 周囲の冷笑を気にせず, 条件反射のように言いたいことを 言っていた人々がいた. そう, おっさんたちである. 彼らは「おやじギャグ」という武器を持ち, 周囲の目を 気にせずに自分が良いと思うことを言っていたはずだった. 彼らが「じぇじぇじぇ」とか「倍返しだ」とか 言えば, 勢いのある若手がそれに追従し, その連鎖反応によって日常生活で流行語が使われるようになった はずだったのだ. これが一番「有りうるストーリィ」だと私は思ったのだが, 現実はそうはなっていない. 何故だ? おっさんたちが, 昔の元気を失っているんではなかろうか?

「変化」とか「イノベーション」などの言葉をよく耳にする. そして大学改革 (東大の秋入学など) に 代表されるように, 変化の担い手を若い人々 (会社ならベンチャー企業とか) に担わせようとする雰囲気が ある. でもリスクを取りやすいのは, これまでにいろいろと経験を積んでいて, リスクを取って失敗しても これまでの業績の総和で打ち消せるようなおっさんたち (私が男なので「おっさん」という言葉を使って いるが, おばさんを差別している訳ではないことはご理解いただきたい) ではないか? おっさん, 元気か? おっさんがもっと言いたいことを言い, やりたいことをやる事で, 世の中が良い方向へ動いていくんでは なかろうか?

そういう私もおっさんの端くれだが, 実は風邪こじらせおっさんになってしまい, イマイチである. でも, 今一度問う. おっさん (incl. me), 元気か?

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