先進国から途上国まで, 自らが現地に赴いて, それぞれのトイレ問題を調査・報告した本. 日経新聞の書評に出ていたので, 読んでみた. トイレ問題は伝染病など衛生問題と密接に関連していながら, 陽に語られることがほとんど無いため, 一見すると大きな問題が無いように見えるが, 途上国だけでなく先進国にもそれなりのトイレ問題があることが分かった. BRICs, VISTA, Next11 など次に成長が見込まれる有望な市場はたくさんあるが, 工業化によって豊かになるだけではなく, 衛生面での向上も考えていく必要があると感じた
日本では上下水道が整っているため, 「イニシャルコストが高くても水洗トイレを設置すればいいじゃん」と思ってしまいがちだ. しかし世界には水道インフラが無いエリアも多く, そういう場所では水道が無い前提で持続的に使えるトイレを設置しないと, 結局は使われなくなってしまう. トイレというのは個人の問題だが, 衛生問題はみんなの問題 (1 人でも衛生面で問題のある排泄方法を行うと, みんなに影響が出る) なので, 「持続性」がポイントであることを痛感した
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