2009年11月22日日曜日

「無駄学」 (西成活裕, 新潮選書) 読了

渋滞学」を著した筆者が, 「無駄」について考えたことをひとまずまとめた本. 筆者自身による「無駄」の定式化や, 山田日登志さんとの付き合いの中で「無駄」に対する思考が拡がっていく様子が興味深い. 「無駄」に対する直接の答えが書かれているわけではないが, 「無駄」について考えるきっかけとして良い本だと思う

私が興味深く感じたのは, 「無駄はとれてからはじめて気がつく」ものであるが故に無駄取りには直観が必要であるという指摘と, 1 つの分野をとことんまで突き詰めた専門性に経験がプラスされることで直観力が磨かれるという指摘である. 専門だけでもダメだし, 経験だけでもダメ. 両者が組み合わさることで飛躍 = 直観が生まれるのだ

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