早稲田大学大学院で野球に関する研究をまとめた桑田と, 彼の指導教官であり日本サッカー協会専務理事の平田の対談形式の本. 桑田の論文の内容を紹介しつつ, 桑田が考える現在の野球界の課題やサッカーとの比較がまとめられており, 面白かった
なるほどなーと思ったのは, アメリカ型スポーツと欧州型スポーツの組織の違い. アメリカ型スポーツは例えば野球の MLB のようにクローズド型であり, 利益は全員に分配されるが新規参入は難しい. 一方で欧州型はオープンで, 例えばサッカーは超有名なチームもあるが, 4 部とか 5 部とかの底辺もしっかりしていて, チームを作ってそこに参加するのは自由である. MLB は MLB の繁栄のみを考えれば良いので, 視野を広げてワールドカップというような発想は出てこないのだろう (MLB の利益が薄まる恐れがあるから)
桑田のこれまでの歩みを見ていると, 野球人の典型というよりも, むしろサッカー選手のような生き方をしているような感じを受ける. 今はプロ野球から少し距離を置いているのかもしれないが, 日本 or 世界の野球をリードする立場に立てば, もっと野球は面白くなると思った
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