2010年8月8日日曜日

「怪 vol.0030」 (カドカワムック 352) 読了

特集は遠野と鐵だが, この号は面白い話が満載だった

第 2 特集の鐵は, 鐵の周辺の神や妖怪の話. たたらで鐵 (玉鋼) を作るのは大仕事で, どんなにヒトが頑張っても制御しきれない部分が残る. 文字通り「人事を尽くして天命を待つ」であり, 神頼みでもしないとやってらんないよーという状況だったのだろうと思った

アウトサイダー・アートは, 確か以前の号でもたびたび取り上げられていたと思うが, そのときは実は私には面白さが分からなかったのだ. しかし今回取り上げられている作品は, 強烈である. 確かにこれを見た者は, どう理解すれば良いのか戸惑うだろうが, そういうところをひっくるめて強烈だった

強烈といえば, 台湾の道教巡りも強烈だ. こういうことを考えられる人が近くの国にいると いうことだけでも凄い

その他, 盆踊りや軍艦島の葬式は, 8 月という時期を逃すことなく良いタイミングの 記事だった. 木島物語はだんだん話が主観的になっていくようで, 少しずつ前後関係が 分からなくなっていっているのだが, そういうところも含めて雰囲気が良い. 京極の話が 無い (豆腐小僧は考えないとして :-p) のは寂しいが, 私にとっては読みどころ満載の号でした

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