物理屋さんたちのエッセイ集. 外山滋比古氏が加わった座談会や, 恒例となっているおもちゃの分析など, 多岐にわたる話題が納められている
冒頭, 外山氏が加わったお話で, 日本の漢字は横の線が発達しているから縦に読むほうが読みやすく, ヨーロッパの文字は縦の線が発達しているので横に読むほうが読みやすいという話題があった. 明朝体は縦線を太く, 横線を細くしており, この理由も同様に日本の漢字は横線が多いからだ. と, ここまでは知っていたが, その具体例として漢数字「一, 二, 三」とローマ数字「I, II, III」が出てきたのには目からうろこ. こういうわかりやすい事例をぽっと出せるのはすごいなぁと感じた
別の話題で, 「物の性質は, それを構成する素材と, 組み立てられる構造とによって決められる (ちょっと要約)」という指摘があった. 私も 2, 3 年前にこれと同様のことをふと気付いたのだが, 40 年も前に同じことを考えてた人がいたんだなぁ… (--;
これで, 中公のシリーズは全部読んだつもりだが, これに先行して岩波から出ているシリーズがあるはずだ. どこかで読めないかな?
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