スケジュールやタスクリストなど仕事の進捗に関する情報を可能な限りメンバーと共有することで, メンバーから適度なプレッシャーを受けつつ, 自分の仕事をメンバーに管理してもらうことを説いた本. 共著の 2 人が本書の執筆で実践した方法であり, 成熟したメンバーから成るチームでは有効な方法だと感じた. 一方で, もっと大人数のチームでは, もうちょっと工夫する余地もあると思う
複数人で仕事をする際の問題点は, 他人の進捗状況が分からないとか, 他人がこれから何をしようとしているのか分からないという, 究極的には情報の共有にあると思う. 情報共有を図るため, レポートを書いたり, 報告会を開いたりするのだが, 本書ではそれをリアルタイムに行うためにスケジュールやタスクリストを公開することを勧めている. これらを公開することで情報を共有できるメリットに加え, 他人の進捗状況を意識することで自分の仕事の進捗をコントロールすることも可能になり, 中央集権的なリーダがいなくてもスムーズに仕事が回るとしている
ただし本書の最後にも書いてあるとおり, この方法が可能なのは自立して仕事ができるメンバーに限られる. 未成熟なメンバーの場合にはきちんとしたリーダーが必要であり, 全てがこの方法でうまくいくとは限らないことに注意すべきだと思う
また, もっと人数の多いグループの場合, めいめいが他人のタスクリストをチェックようになると, そこに膨大な時間が必要になると感じた. 大きなグループの場合はその中を小さなサブグループに分け, 個人ではなくサブグループという塊で仕事の進捗を捉えるような工夫も必要だと感じた
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