2010年12月19日日曜日

「街場のマンガ論」 (内田樹, 小学館) 読了

筆者がマンガをネタに方々で書いたり喋ったりしたことをまとめた本. 本業の知識を ベースにマンガを整理しなおすことで, 「あぁ, こういう見方があったのか」と いろいろ気付かされる

面白かったのは, 少女マンガのところと, アメコミと日本のマンガとの比較のところ. 少女マンガについては, それを理解するためには別のリテラシが必要とのこと. 「『自分がそのようなことを思っていることを本人さえも意識化してないこと』を記号化私うる能力」 というのが女性にはあって, それに気付けないと少女マンガは読めない (=楽しめない) らしい. 今後, そういう視点で少女マンガを立ち読みしてみようかと思う (傍目からは変わったおじさんに 見られそうだが…)

アメコミの主人公, 日本のロボットマンガの主人公は, それぞれがアメリカ・日本の セルフイメージであるという指摘も興味深かった. 無意識のうちにそういうのを意識して 物語が紡ぎだされてきて, またそれぞれの国民はそれを楽しんでいるというわけか

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