2011年10月23日日曜日

「ローマ人の物語 <35> 最後の努力 <上>」 (塩野七生, 新潮文庫) 読了

ディオクレティアヌスは, ローマの現状 (広い国土と, いたるところでの蛮族の侵入) と自己の力 (軍事はイマイチ) を 冷静に判断した上で, 自分を含めて最初は 2 人, そして最終的には 4 人の皇帝を任命し, それぞれに担当領域を決めて 帝国を維持しようとする. それはそれで成功するのだが, それの副作用として徐々にローマが衰亡へと向かうようになる

現状から「変える」ことには, 必ずプラスの面とマイナスの面がある. ローマ帝国に平和をもたらし, また長期の安定を 狙ってディオクレティアヌスは様々な施策を打つのだが, 後世から見ると, より長期の視点からはマイナス面も目立つという のは, 運命の皮肉みたいなものを感じる

※ 34 巻も読んでいるのだが, ここに感想を書いていないことに気付いた :-) まぁ, よしとして, 先に進みます

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