2009年6月27日土曜日

「他力本願」 (押井守, 幻冬社) 読了

「スカイ・クロラ」を通じて, 押井の映画観が述べられている. またエピローグでは押井の半生が描かれている. 押井が映画を作る際に何を考えているのか, どう進めているのかが丁寧に書かれており, 「アニメーションの見方」みたいなものが見えてくる. 面白かった

アニメーションが実写と決定的に違うのは, 演出に偶然が入らないことだと言う. その点では, アニメーションの監督は全能である. ただ, そうは言っても 1 人では映画を作れないので, そこに協業の面白味が出てくるのであろう. 仕事でリーダのポジションにある人も全能である. ただ, アニメーションの監督ほどに読み切って仕事を進められているか, 考えさせられた

「スカイ・クロラ」では俳優から声優を選ぶことになったが, もし押井が全く自由に声優を選べたら誰を選んでいたのか, 興味がある

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