2009年6月6日土曜日

「黄泉がえり」 (梶尾真治, 新潮社) 読了

熊本の一地方で, 死者がよみがえり始める. 役所はよみがえった人のための戸籍を準備し, よみがえった人が社会で認知され, ようやく世間が落ち着いてきた頃, 熊本が大地震に襲われ, よみがえった人が全員いなくなるという噂が流れ出す

映画にもなった「黄泉がえり」だが, たまたま図書館で原作を見つけたので, 読んでみた. よみがえった人と地震の関係など, 映画では象徴的にしか描かれていなかった部分に対して, ある解釈が示されており, 原作は SF っぽさが強調された作品になっている. しかしそんな中にもいくつかのイレギュラー (ルール違反) があり, ストーリィとしてはそのほうが良いのかもしれないが, 秩序だった世界が好きな私としては気になった

原作の SF っぽさが心地良いので, この作家の作品をいくつか読んでみたい

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