粉末の粉砕や挙動などの粉体工学に関するトピックスを, 筆者の想いも込めてまとめた本. 1985 年の出版ということで最近の話題 (より細かい粉末や, 粉体の挙動に関する最近の分析など) はないが, 基本的な粉末の不思議さはきちんと書かれており, 粉体の特徴を俯瞰するには良い本だと思う
粒子サイズが小さくなると, 粉末の動きは空気 etc による移動よりもブラウン運動によるランダムな動きが支配的になり, 例えば空気の流れで粉末を管で移動させようとしても, ブラウン運動により管壁にくっついてしまう確率が高くなるという指摘は意外で面白かった. 粉末の挙動に関して, 基本的だけどまだまだ知らないことがたくさん残っていそうだ
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