2010年1月30日土曜日

「砂の女」 (安部公房, 新潮文庫) 読了

昆虫採集のために海岸へ訪れた男が, 村人に諮られて砂の穴の下にある家に入れられて, そこに住む女と一緒に, 村へなだれ込んで来る砂をかき出す仕事をさせられる. 穴は深く, 縄ばしごを外されたので, 男は外へ出られなくなるが, 何とか抵抗を試みる

砂の描写がリアルで, 砂があたかも意志をもった生物であるかのように感じられた. 私は昨年から粉の本を好んで読んでいるが, 砂好き・粉好きにお薦めの本である. そうじゃない人は, 砂や村人と闘う男の心境を味わってください

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