2010年1月3日日曜日

「CDでわかる音楽の科学」 (岩宮眞一郎, ナツメ社) 読了

音楽を科学的, 違う言い方をすると分析的に解説した本. 音がヒトの耳に聞こえる仕組み, 音楽の構成要素, 楽器から音が出るメカニズム, コンサートホールでの響きなど, 音楽の広い分野にわたって易しく説明されており, 面白かった. 音階や音律に関していえば, 過去に読んだ「音律と音階の科学」や「響きの考古学」の入門的な位置付けになる

私が興味を持ったのは, 次のようなもの

  • 人間の耳に「聴覚フィルター」があるとして, 周波数的に連続するフィルターの間では, 視覚の「盲点」のように聞き取れない (or 聞き取りにくい) 音があるのだろうか?
  • 楽器の説明に関連して, 口笛の音の高さは何で決まるのか? 口腔の大きさか? 一部の管楽器と同様に, 同じ口腔で倍音を出すことで音域が広がるのか?
  • 前から思っていることだが, 転調や移調の無い, 同一調で進行する曲なら, ピタゴラスの音律でチューニングした楽器を使えば最も響きが良くなるのか? あるいはお茶の CM で言われているように「雑味」が無くなり, 味気ない響きになるのか?

音の実験 も, もう少しやってみたい

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