2010年11月23日火曜日

「悪の教典 (上)」 (貴志祐介, 文藝春秋) 読了

高校の英語教師, 蓮実聖司は, 生徒からの人気も高く, また同僚の先生からも 信頼されている. しかし蓮実は, 自分の目的のためには何事も平然と行う人間であり, 高校を自分の王国とするためにあらゆることを行い, そして邪魔な者は排除していった

細かいストーリィは忘れてしまったが, 「黒い家」をさらに真っ黒にしたような 話だと思う. 「頭の良さ」や「冷徹さ」というのはどこにでもあり, それが共存する 人間もありふれていると思うけど, 一見ありふれた人間が突き進んでしまうあたりに 怖さを感じるのか?

上巻の後半では, 私の目から見れば実力行使が多くなりすぎて, つじつまを合わせるために 余計に残酷な方向に進んでいるように感じる. 下巻で, どのように話が収束するのかを 楽しみにしつつ, point of no return を越えていきます

0 件のコメント: