2010年4月3日土曜日

「孫の力」 (島泰三, 中公新書) 読了

サルの専門家による, 孫娘の成長の記録. サルの観察で培った観察力と, 祖父という立場からの愛情で, 孫娘の内面の成長を詳らかにしている. 子供の小さな行動の 1 つ 1 つの説明から, 子供の成長が丁寧に語られていて, 勉強になる

孫にとっての祖父母は, 全てを認めてくれ, 愛情を注いでくれる存在である. そのことは, 孫を喜ばせ, 自信をつけることになる. また緊張もある外の世界に対して, リラックスできる場所でもある. 父母は「祖父母が孫を甘やかす」と言いがちだが, それにもいろいろと良いことがあるのだと感じたし, どう頑張っても祖父母は父母にはかなわないので, 父母はでんと構えていれば良いのだろうと思った

本書で唯一残念なのは, 父親の関わりがあまり描かれていないこと. 現実問題として, 父親はあまり育児に関われていないということなのだろうか?

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