2008年8月23日土曜日

墨攻 (酒見賢一, 新潮文庫) 読了

墨家の革離が, 自分のプライドを掛けて小国の城の防御を指揮する話. 非攻を説く墨家が, 非攻とはいえ城を守るにはどうしたかということが, 筆者の想像力を駆使して描かれている. 文庫本版あとがきにも書かれているが, 革離ら 1 人 1 人の働きの描写に敬意が感じられて, スピード感 & 爽快感のある話だった

とはいえ理想論だけではなく, 現実的な物語になっていて, リーダーが一番働かなければいけないけど, それ以外にも気を遣わなければならないこともあるということが, 痛感させられる (それが決して理想というわけでは無いが, 現実はそういうものだということ)

0 件のコメント: