2008年8月17日日曜日

「狐笛のかなた」 (上橋菜穂子, 新潮文庫) 読了

表面上は平穏だが, 領土を争う 2 つの国. 領主は互いに親戚筋なのだが, それだけに陰では対立していた. そんな争いに巻き込まれた人々と霊狐たちの物語. いろいろな登場人物 (+ 狐) の, それぞれの立場での想いが丁寧に描かれており, 楽しめた

現代よりも上と下の格差が大きく, 上の立場だからといって幸せではないというような構図は, 後の「守り人」シリーズに繋がるものを感じた

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