2008年8月31日日曜日

「闇の守り人」 (上橋菜穂子, 新潮文庫) 読了

女用心棒のバルサが, 生まれ故郷のカンバル王国へ足を踏み入れる. 幼いとき, 医者だったバルサの父は王位継承をめぐる陰謀に巻き込まれ, バルサ自身も殺されそうになったところを, 父の友人で武術の達人だったジグロに助けられてカンバル王国を脱出して以来の帰郷だった. 陰謀で位を継いだ王は既に亡くなっていたが, 当時の陰謀はまだ続いており, バルサらはまた巻き込まれていく

いわゆるファンタジー的な世界観だけではなく, 欲や陰謀など, 人間が人間に対して抱く様々な想いが絡み合うなかで人間が成長していく姿が描かれており, 非常に面白かった. バルサの戦いに代表されるような俊敏な動きも, 目の前に再現されているかのように書かれている

次作「夢の守り人」も入手済なので, 読みはじめます

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