2008年8月3日日曜日

ガラパゴスでいいじゃないか

上のタイトルは, 日経 BP の Tech-On! に出ていたコラム のタイトルそのままである. Tech-On! のコラムで主張されていることとは少し違うかもしれないが, 最近, 私が考えていることを少し書いておきたい

ケータイや家電など, 日本向けの商品はそれ以外の地域と比較して少し違う方向に進化している. このことを称して「ガラパゴス」と言うのだと思うが, 何故それが良くないかというと, (1) 日本だけを相手にしていては食えなくなる, (2) 日本以外に魅力的な市場があり, 海外メーカはそっちを重視している, からだと思う

日本の消費者の立場に立てば, 日本人好みの商品を次々と作ってくれる日本メーカには頑張ってほしい. しかし企業の立場では常に world-wide で競争にさらされているので, 日本の市場ばかりに構っていられない. 世界で戦うために, シャープや松下は大きな工場を次々に建設しているのだと思う

薄型 TV という商品では, 確か Samsung が世界シェア No.1 で, しかも経営も絶好調だ. ここでの私の疑問は, 市場のセグメンテーションなどの細かな議論は置いといて, 大雑把に「シェア No.1 = 勝ち」なのか? 「勝ち」の定義もいろいろある (利益率の伸び, 株価 UP, 従業員の給料, etc...) が, 企業をオペレートしていく上でシェアが重要な指標というなら, 企業は日本ではなく, ヨーロッパとかアジアを重視すべきである. 日本人である私には悲しいことだけど

シェア No.1 なら, 生産設備が遊ばなくなるからコストは下がるし, 価格のコントロールもしやすいはず. こういうことは, 経営の本とかを読むと書いてあるのだろうか?

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