2008年9月9日火曜日

「戦略の本質」 (野中郁次郎ら, 日経ビジネス人文庫) 読了

過去の逆転を伴う戦争 (戦闘) を例にして, 「戦略の本質」について考察した本. 戦争の解説で用語が専門的 (マニアック) 過ぎて良く分からなかったり, 最後に提示される「10 の命題」が取って付けた感じがするものの, 戦略とは何か? ということに対する 1 つの答えを感覚的に理解できた気がした. 戦略を考える際の 1 つのフレームワークが示されていて, 良いと思う

戦略を考えるフレームワークとして, 5 段階の戦略構造が提示されるが, これは企業戦略にもそのまま当てはめて考えることができると感じた. 私は技術の人間なのでどうしても技術のレベルで勝負をしたいのだが, 企業戦略から見ると技術は 1 つの階層に過ぎず, 技術で勝っても他の階層で大逆転されていれば NG だし, 階層間の整合性も重要なファクターになる. このあたりを統合して考えないと, 現実的な戦略にならないのだろうなぁと感じた

本書の兄貴分にあたる「失敗の本質」は, 日経では無く中公文庫から出ていて, ちょっと安い (それでも 800 円だが). そのうち読んでみたい

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