2009年3月20日金曜日

「もっとも美しい数学 ゲーム理論」 (トム・ジーグフリート, 文藝春秋) 読了

ゲーム理論の科学史上の位置付けから最新のゲーム理論 (統計力学との関係や, 量子ゲーム理論) までを概説した本. ゲーム理論の突っ込んだところは分からないが, ゲーム理論とは何か? 既存の科学とどういう関係にあるのか? ゲーム理論で何を理解しようとしているのか? というあたりがよく分かった

ゲーム理論の面白いところは, 割と簡単なルールを設定するだけで, 全体の振る舞いを説明することができる点だと思う. 感覚的には, 局所的な関係を微分方程式で表現し, それを解くことで全体の振る舞いを説明することに似ている. コンピュータが発達し, 力業で微分方程式を離散的に解くことが可能になったから微分方程式的なものの見方が中心に来ているだけで, 微分方程式が解けなかったらゲーム理論的な解釈が発展していたのではないか? なんて考えてしまう (ゲーム理論の奥底にも複雑な微分方程式がいるのかもしれないけど)

今後, パーコレーションの本も読んでみようかと思っている

0 件のコメント: